「ハイブリッド展示」でPR/ブルーム-ノボテスト

動画と実機のハイブリッドで自社製品を紹介

ブルーム-ノボテスト(2C28)は、動画と実機の「ハイブリッド展示」で自社製品をPRする。実機を展示して来場者に詳しく製品の特徴を紹介すると共に、小間内に人が密集するのを防ぐために大型モニターで動画も発信し、遠くからでも製品の特徴が分かるよう工夫した。
 展示の目玉は「ポータブルスピンドルコントロール(PSC)」。工具測長用のレーザーシステム「LC50-DIGILOG(デジログ)」と、測定データを解析して主軸の振れなどを可視化するソフトウエア「LC-VISION(ビジョン)」を組み合わせたポータブル装置だ。同社製のレーザーシステムが搭載されていない工作機械でも、主軸の振れを可視化でき保全やサービスに生かせる。

AGVでワーク回収し補正値送信も

奥の自動旋盤からワークを回収して左奥で自動計測

スター精密(3C15)の主力製品はスイス型CNC自動旋盤だが、影の目玉出展はこちら。
協働ロボットを無人搬送車(AGV)に搭載し、自動旋盤で加工したワークを回収するシステムを実演展示している。
洗浄後に乾燥させたワークを自動計測し、良品と不良品を仕分けるのはもちろん、良品から加工補正値を割り出し、補正値を自動旋盤に送信する仕組みだ。
「展示スペースの都合で1台での実演だが、1台のAGVに複数の自動旋盤を担当させれば、順次ワークを回収しながら、それぞれの加工機に補正値を送信し続けることで無人工場を実現できる」(説明員)という。

手軽に手動で機上計測

岡本工作機械製作所(3D14)は「研削と測定」をテーマに、新開発の機上計測システム「Quick Touch(クイックタッチ)」をアピールする。平面研削盤や成形研削盤をそのまま計測装置として使うもので、手動操作でタッチプローブをワークに振れさせ、ワークの厚みを計測する。ワークに触れた瞬間に力を逃がす独自制御により、プローブの破損を防ぐ。「加工後にワークを取り外すことなく計測できる。プログラムの作成も不要のため、現場で使いやすい」と西上和宏マーケティングチーム長は言う。