大きい金属部品を球面加工/共立精機
共立精機(1D05)は、複合研削盤「MNV4-400」を展示した。レンズ加工に使われる球面加工機の技術を応用したものだが、最大で直径400mmの大きなワークを加工できる。「油圧シリンダーブロックなどの油圧部品の加工に最適」と名古屋営業所の後藤篤也氏は話す。
共立精機(1D05)は、複合研削盤「MNV4-400」を展示した。レンズ加工に使われる球面加工機の技術を応用したものだが、最大で直径400mmの大きなワークを加工できる。「油圧シリンダーブロックなどの油圧部品の加工に最適」と名古屋営業所の後藤篤也氏は話す。
レニショー(2D20)はB5サイズのノートを配布する。表紙のデザインは市販品に近いが、しっかりと会社名をアピールするユニークさがある。ページには36行の罫線が入っているため、ぎっしり書き込むことができる。そして、このノートの最大のアピールポイントは表紙裏にある。ねじの寸法や単位換算表、材質の熱膨張係数など、工作にまつわる情報が載っているのだ。その全貌は入手して確かめよう。
安藤(1A32)は、ドイツのUYAR(ウィアー)製の工作機械専用カメラ「VisionLine(ビジョンライン) RWC2.0」を国内初披露した。
ビジョンライン RWC2.0は、カメラレンズを保護するガラスが回転してクーラントを弾くことで、加工室内の状況を鮮明に撮影できるのが特徴だ。安藤義和取締役は「工作機械メーカーなどを中心に、想定以上の反響があった。『この製品を見に来た』と言う来場者も多かった」と手応えを語る。
安田工業(3D15)は、5軸加工機の「YBM Vi40」と「H40i-100」を展示する。ブース内には来場者の困りごとに合った製品を紹介するパネルがあり、分かりやすさを重視する。「YBM Vi40」と「H40i-100」は、独自のコントローラー「Opene(オペネ)」を搭載。オペネの体験コーナーもあり、実際に操作できる。「操作性が良いので、導入した企業から好評の声が多い」と担当者は胸を張る。
マグネスケール(2D10)は、今回展でリニアエンコーダー「スマートスケールシリーズ」の新製品「SQ27」を発表した。微細精密向けや小型のマシニングセンタを中心に、より正確な計測をするため、ボールねじの近くなどの狭くて取り付け作業をしにくい箇所にリニアエンコーダーを設置するニーズがあった。そこで、 同シリーズで最も小型な製品を開発した。
小型にするために、伝統的な構造と最新技術を組み合わせた。ベアリングでスケールのレールを駆動する伝統的なリニアエンコーダーの方式に、保護等級IP67Gなど耐環境性の高い最新式のセンサーを取り付けた。
開発担当者は「オープン型のスマートスケールで培った技術と経験をさらに磨き上げ、機構部品を内蔵しても耐環境性を向上させ安定した性能を発揮できる方式を実現した。この新製品で狭所スペースへの取付けが必要なマシンへの採用機会を狙っていきたい」と意気込む。
MOLDINO(2A19、モルディノ)の新製品は、キラリと光るニッチ工具だ。立壁/底面仕上げ用8枚刃エンドミルは、ラジアスタイプの「ER8WB-ATH」とスクエアタイプの「ES8WB-ATH」の2種類を用意する。
金型をはじめ、ポケット加工で立壁や底面に高い精度が求められるケースは多い。従来は手戻りを繰り返しながら高精度に仕上げていた。同製品は、用途を絞って仕様を最適にし、高精度加工の効率化を提案する。
担当者は「立壁や底面の仕上げは市場性が大きいわけではないニッチな分野だが、精度が必要で大事な加工。困っている顧客に寄り添いたい」とPRに力を入れる。
日本精工(1B14)は、カーボンニュートラル(CN、炭素中立)への取り組みを強めている。今回展でもCN対応の新製品がある。リニアガイドの長寿命シリーズ「DH型、DS型」もその一つ。転がり軸受けの製造で培った同社独自の熱処理技術をリニアガイドにも転用し、従来比2倍の寿命を実現した。自動車設備や搬送装置などへの採用がターゲットだ。
また、リニアガイドの長期メンテナンスフリーを実現する潤滑ユニット「NSK K1-L」も展示。こちらも従来比2倍の長期メンテフリーを実現した。
テクノ21グループ(1A28)は、自作ロボットを使った生産受託サービス「ロボット工場受託サービス」のPRに注力する。自作ロボットの開発からラインの構築、製品の生産までを同社が一手に引き受け、顧客の生産を代行するサービスだ。顧客は製品の生産にかかった工賃だけを支払えばよく、ロボットシステムの導入に伴う初期費用や設置スペースは不要。自社工場にロボットを導入してなくても気軽に自動化を実現できる新しいサービスとして、同社は動画などを交えながら紹介している。
今年9月には、同サービスのモデル工場として鹿児島県霧島市に「鹿児島溝辺工場」を稼働した。上村照樹社長は「『こういうサービスがあるのか』と驚く来場者も多く、反響があった」と話す。
メクトロン(3B10)は、主軸テーパーBT30番のツインマシニングセンタ(MC)「MTW-T360」を初披露した。BT30番の小型MC2台を一体化し、搬送用のローダーも内蔵した。単体機2台を連結させたラインと比べ、大幅な省スペース化を実現した。同一部品を2つ同時に加工したり、第一工程と第二工程に分割して加工したりと、多様な使い方ができるのが特徴だ。「コンパクトさと生産性を両立した。多くの人が興味を示してくれた」と営業担当者は語る。
北川鉄工所(1C71)は、次世代チャックの「DLR」シリーズと「BRT」シリーズを参考出品した。DLRシリーズとBRTシリーズは現在発売中の「BR」シリーズから派生したもの。BRシリーズは従来のモデルでは把握精度が0.02~0.03mmだったものを、0.01mmに改良した製品。今回参考出品した2製品は、把握精度はBRシリーズと同様だ。DLRシリーズは薄型軽量のモデルで、BRTシリーズは2つ爪仕様のモデル。「発売日はまだ正式には決まっていないが、近日中に発表できる」と説明員は話す。