エアでできるんだ!?/コスメック
コスメック(1D18)は、新製品の「エアノンリークカプラ」と「ハイパワークランプ」を組み合わせ、24時間エア圧を保持するクランプシステムを出品する。
油圧で保持するのに比べ消費電力が小さく、設備のコストも低い。「油圧ではなくエアでできることに驚かれる来場者も多い」と北村知雄企画・広報室グループリーダーは話す。
コスメック(1D18)は、新製品の「エアノンリークカプラ」と「ハイパワークランプ」を組み合わせ、24時間エア圧を保持するクランプシステムを出品する。
油圧で保持するのに比べ消費電力が小さく、設備のコストも低い。「油圧ではなくエアでできることに驚かれる来場者も多い」と北村知雄企画・広報室グループリーダーは話す。
東野精機(1C11)は、ロボットなどの周囲に設置する安全柵「UNI FENCE(ユニフェンス)」をアピールする。フレームは軽量なアルミ製で、シルバーか黄色の2色から選べる。フレームの中に張る中材は金網、透明樹脂パネル、金網+樹脂パネルの3種類をそろえる。「組み合わせ自在で、ボルト固定式で簡単に組み立てられる」と担当者は話す。
大昭和精機(1D47)は工具収納棚「ツールセラージェネシス」を出品する。収納棚に搭載されたカメラで入出庫を記録する。工具の収納先が決まっていなかったり、在庫状況が把握できていない現場もあるが、ツーリング管理の先のフローとして提案する。商社の三菱商事テクノス(1C16)が商品企画に協力した。
多機能な工具収納棚は大手工具メーカーも提案するが、機能に比例して高価なのが難点。製品説明のために大昭和精機ブースを訪れた三菱商事テクノスの林晃産業メカトロニクス事業部長は「シンプルな機能で価格を抑えた点や、木目の天板やラウンド形状など洗練された外観が来場者に好評だ」と話す。
MECT初出展のJUKI(1A24)は、2次元(D)カメラによる外観検査に加え、3Dレーザーで傷の深さまで検査できるハイブリッド検査機 「HE1000」を披露した。
照明の照射角度を最適にしながら独自の2Dカメラで高速撮影した後、XTIA(クティア)社の光コム技術を採用した3Dセンサーで10μmレベルの傷まで検査できる。自動車や船舶、建設機械のエンジン部品や、金属の機械部品など幅広い用途を見込む。
会場では、自動車エンジンのシリンダーブロックとの接続部、シリンダーヘッドの端面を約1分で検査するデモを見せた。「カメラとレーザーを融合した検査機は業界初。従来は目視や、複数の装置を使って時間がかかっていた検査を自動化し、検査時間を大幅に短縮できる」と説明員は話す。
住友電気工業(2C18)では、高送りカッターの「DMSW」型を展示する。複数の円弧が連なった複合円弧形状の切れ刃を採用。小さい切込みと大きい切込みを両立し、1刃当たりの送り量は最大3.5mmと高能率加工が可能。布目令名古屋市販グループ長は「高能率加工ができる高送りカッターは自動車部品加工に役立つので今回の一押し」と話す。
スウェーデンのアクセレントの日本法人アクセレントジャパン(1A03)は、ロボットや各種設備を囲う安全柵「X-Guard(エックスガード)」を展示した。スライドして開くドア「エックスガードドア」も展示。「開口部の上部にフレームなどがないため、クレーンでつり上げた物も搬入できると好評」(代理店担当者)。
安藤(1A32)は、ドイツのUYAR(ウィアー)製の工作機械専用カメラ「VisionLine(ビジョンライン) RWC2.0」を国内初披露した。
ビジョンライン RWC2.0は、カメラレンズを保護するガラスが回転してクーラントを弾くことで、加工室内の状況を鮮明に撮影できるのが特徴だ。安藤義和取締役は「工作機械メーカーなどを中心に、想定以上の反響があった。『この製品を見に来た』と言う来場者も多かった」と手応えを語る。
豊和工業(3D17)はチャックの爪(ジョー)を自動交換する「オートマチック・ジョー・チェンジャー・システム(AJS)」を初披露した。チャックの爪を自動交換できるほか、交換後に振れ測定や、ワークの着脱もできる。
ロボットがチャック上の爪を移動してロックを解除し、爪を外してストッカーに移動。別の爪をストッカーから取り出してチャックに装着する仕組み。ワークをつかむ把握力や精度の測定もできる。
「自動車産業を中心に注目されている」(説明員)という。
牧野フライス製作所(3B02)が披露する「DA300 自動化パッケージ」が人気を集めている。5軸立形マシニングセンタ(MC)のDA300と40枚のワークストッカー、スケジュール管理ソフトウエア、工具交換装置をパッケージ化した。特に目を引くのはワークストッカーの外観デザイン。またブースのデザインも、人工芝を敷き詰めるなど環境配慮をイメージさせるものとなっており、来場者を楽しませている。
ユキワ精工の酒巻弘和社長
「新型コロナウイルスの感染者は減少しているが、まずは『感染しないことを第一』に、気を抜かずに臨む」と話すのはユキワ精工(1D16)の酒巻弘和社長だ。感染対策を徹底した上で、同社は会場でツールホルダー「スーパーG1チャック」をアピールする。「この製品を知らない人たちは損をしていると思う。MECT2021で、この製品を中部圏の多くのユーザーに知ってほしい」と話す。