予想以上の引き合い/Cominix
Cominix(2A10)は自社企画の「ニューセンチュリー」シリーズや韓国のYG-1の切削工具、リヒテンシュタインのアルファシスのツールプリセッターなどを出品する。
ブースにはあふれるほど多くの来場者が訪れ、スタッフはうれしい悲鳴を上げている。営業戦略部の安森雅樹部長は「工作機械の受注状況が上向いているためか、周辺機器であるツールプリセッターや切削工具の引き合いも好調だ」と話す。
Cominix(2A10)は自社企画の「ニューセンチュリー」シリーズや韓国のYG-1の切削工具、リヒテンシュタインのアルファシスのツールプリセッターなどを出品する。
ブースにはあふれるほど多くの来場者が訪れ、スタッフはうれしい悲鳴を上げている。営業戦略部の安森雅樹部長は「工作機械の受注状況が上向いているためか、周辺機器であるツールプリセッターや切削工具の引き合いも好調だ」と話す。
京セラ(2C16)は、ソリッドドリル「KDA」とソリッドボールエンドミル「2KMB」を出品する。KDAは京セラブランドとしては初のソリッドドリルだ。KDAは昨年12月、2KMBは今年9月に発売し、いずれも展示会に出品するのは初めて。
販売促進部の国分洋輔さんは「今までラインアップになかったソリッドドリルを追加した。総合工具メーカーとのイメージをPRしたい」と話す。
想像以上の人入りで驚いた。久々の展示会で来場者がうれしそうなのが印象に残る。
今回は「単機能工具」がテーマ。一つの工具を一つの機能に特化させることで、性能を最大限まで引き出したい。幅広く使える工具では、そもそも使わない機能もあり、性能が落ちたらもったいない。その方針で開発した工具を数種類出展した。会場内で加工実演もするので、是非ともブースにお越しください。
4回目のMECT出展となる樹脂用切削工具メーカーの内山刃物(2D12)。今回は試作工具の性能や各種被削材の切削性を検証、評価する「切削性評価サービス」をPRする。2017年に静岡県磐田市に設立した「R &Dセンター」を使い、工具メーカーや素材メーカーの性能評価や加工検証の依頼に応える。
内山文宏社長は「来場者だけではなく、出展者である工具メーカーにも提案できる。顧客からは好評」と語る。
ドイツに本社を構えるホーン(2A03)は、ブローチング加工用工具で新たな提案をする。通常は専用のブローチ盤と工具であるブローチを使用するが、ホーンが提案するのは、旋盤でブローチ加工ができるブローチング工具だ。
ホーンの特徴は、小径工具で確固たる評価を確立し、高剛性であること。IZUSHI(2A09)が代理店を務めるが、HORNグループの玉置紅実主任は「国内在庫も十分で即納体制を整えてある。中部支店の刈谷テクニカルセンターではテスト加工の体制も整える」と話す。ブローチ加工の工法転換を検討する来場者は一見の価値があるだろう。
他に各種のギアスカイビングカッターなども展示する。
景況感も新型コロナウイルス感染状況も、本当に良いタイミングで展示会を迎えられた。まだ会期3日目だが、すでに事前の目標を超える成果を得ている。引き続きアピールしたい。
今回は加工分野や用途ごとにブースを区切って展示した。さらに各工具で加工したワークも一緒に展示した。やはり、工具の性能や特徴は加工したワークに現れる。ワークも展示することで、工具の実力を実感できる。ぜひ、工具だけでなくワークも来場者のプロの目で見てほしい。
サイトウ製作所(2A07)は、今年4月に発売した小径のルーマドリル「ADR-DLC/ADRL-DLC」を展示した。ダイヤモンドに模した炭素のコーティング(DLCコーティング)を非常に薄く施した。切れ刃の厚さが厚くならないため、切れ味はコーティングの無い工具と同等ながら、溶着しにくい工具表面を実現した。
斉藤之宏専務は「一般的なDLCコーティングでは黒光りするが、この製品は非常に薄くできたため7色に光沢する。ぜひ現物を見てほしい」とアピールする。
MOLDINO(2A19、モルディノ)の新製品は、キラリと光るニッチ工具だ。立壁/底面仕上げ用8枚刃エンドミルは、ラジアスタイプの「ER8WB-ATH」とスクエアタイプの「ES8WB-ATH」の2種類を用意する。
金型をはじめ、ポケット加工で立壁や底面に高い精度が求められるケースは多い。従来は手戻りを繰り返しながら高精度に仕上げていた。同製品は、用途を絞って仕様を最適にし、高精度加工の効率化を提案する。
担当者は「立壁や底面の仕上げは市場性が大きいわけではないニッチな分野だが、精度が必要で大事な加工。困っている顧客に寄り添いたい」とPRに力を入れる。
ダイジェット工業(2A12)は、刃先交換式工具「ショルダーエクストリーム EXSAP/MSX型」やソリッド工具「ストライクドリル」といった新製品を出品し、強化したラインアップをPRする。
ショルダーエクストリームは肩削りを基本に、平面や溝、プランジ加工にも使用でき、粗加工から中仕上げ加工まで対応する。ストライクドリルはステンレスにも食いつきが良く、低抵抗で直進性が高い。いずれも、自動車部品など量産加工向けに提案する。
営業企画課の伊佐治良文さんは「展示した新製品に加え、特注工具の短納期対応もPRする」と話す。
切削工具メーカーながら協働ロボットのバリ取りシステムを参考展示したのは富士精工(2A13)だ。デンマークのユニバーサルロボットの協働ロボットの先端に、3Dプリンターで製作した自社開発のツーリングとバリ取り工具を搭載する。ツーリングを交換すれば搬送などにも対応可能だ。
また、センサー内蔵ホルダーも参考展示。X、Y軸の振動と温度センサーを搭載し、刃具の異常を検知して予兆保全に役立てる。トヨタ営業課の高橋一郎課長は「『省人化への未来挑戦』とのテーマを見ていただきたい」と話す。