コラボでAIロボットなど展示/ダイドー

ダイドー(1B29)は、「FA&ロボット+AI」をテーマに、さまざまな企業とのコラボレーション展示を披露している。例えばMusashi AI(ムサシエーアイ、愛知県豊橋市、村田宗太社長)とのコラボでは、人工知能(AI)を使った外観検査システムを展示。その他、AIを使ったピッキングシステムなども披露している。

※この記事の再編集版は公式メディア「robot digest(ロボットダイジェスト)」にも掲載予定

工具コストを抑える/ユニオンツール


Valueシリーズは、シャンク径3mm、全長38mmに規格化した超硬エンドミル

ユニオンツール(2A15)が出品する「Value(バリュー)シリーズ」は、シャンク径3mm、全長38mmに規格化した超硬エンドミルだ。同社が得意のプリント基板(PCB)用工具の量産技術をエンドミルに展開することで、求めやすい価格を実現した。ロックウエル硬さ(HRC)40以上の高硬度材の加工に向き、金型や半導体、医療などの分野がメインのターゲットだ。

既設機向けロボットシステムを初披露/ファナック

ファナック(3D07)は、既設の工作機械を自動化するためのロボットシステム「QSSR ON-SITE(オンサイト)」を披露した。工作機械側の改造なしに、接続してプログラムなどを修正するだけで容易に自動化できる。今年6月にオンライン開催した「第30回ファナック新商品発表展示会」で発表した製品で、「実機を展示するのは今回が初」(製品担当者)と言う。

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【驚きのワーク】微細加工の限界は続く/入曽精密

微細加工の可能性を示したフラクタルチェーン

入曽精密(1S04)は、形状はそのままに、サイズを0.7倍ずつ小さくしたアルミ素材のワークを11個つなげたフラクタルチェーン「極限造形」を見せた。チェーンの一番下の最も小さなワークのサイズは、幅0.7mm×厚さ0.3mm。

8軸や3軸のマシニングセンタと、同社の機内用ロボット「ORIGAMI(オリガミ)」で、ワークの向きを自動で変えながら、微細なワークに全面加工を施した。「今後も加工技術を極めて、さらに小さいワークを下につなげ、微細加工の可能性を示したい」と担当者は話した。

2号館の混雑状況

2号館中央の通路

測定機器や切削工具メーカーなどが集まる2号館の中央通路の様子です。昨日よりは混雑状況は落ち着いております。

1号館の混雑状況

2日目12時の1号館の様子

現在の1号館のメイン通路の様子です。来場者でにぎわい始めていますが、昨日よりは余裕があります。

CFRP用のレーザ加工機を開発/三菱電機

5軸のレーザーヘッドで曲面も自在に加工できる

三菱電機(3B01)は、10月18日に発売した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用レーザ加工機「CVシリーズ」を展示した。発振器と増幅器を同一にした炭酸ガスレーザーの発振器を開発。融解温度の異なる炭素繊維と樹脂に対応するため、波形の動きが激しいパルス波と高出力を両立した。切削加工やウォータージェット加工よりも約6倍の加工速度を誇る。また切れ味が鋭く、加工断面に炭素繊維の飛び出しもない。

清水則之執行役員は「自動車業界では二酸化炭素の排出量削減や電気自動車での採用を前提に、車体の軽量化を求められ、CFRPが注目を浴びる。 CFRP を熱間プレスで加工すると余分な取り代が出る。その2次加工に有効に使える」と胸を張る。

やっぱりリアル展はいい/牧野フライス精機清水大介社長

オンライン展と違い、来場者に実機を触ってもらいながらじっくりと説明し、機械の細部まで見てもらえる。来場者の反応がその場で分かり、出展機への理解も進むと思う。やっぱりリアル展はいいですね。

油圧レスで省エネ&省スペース/黒田精工

黒田精工(3A12)は成形平面研削盤「GS-30/45」シリーズを展示する。砥石(といし)の左右送りに従来は油圧を使っていたが、これを自社製ボールねじに置き換えた製品だ。「消費電力を60%削減でき、油圧タンクをなくすことで設置スペースも大幅に削減できる」と機工・計測システム事業部の舩木信裕営業部長は話す。

各種加工機の技術を融合/三菱電機清水則之執行役員

清水則之執行役員・FAシステム事業本部副事業本部長兼産業メカトロニクス事業部長

非常に受注状況が良く、感染状況が落ち着いた状況でリアルの展示会を迎えられ、来場者の多さに驚いた。今回展は新製品や新技術を多く発表した。レーザ加工機の技術を進化させた「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用レーザ加工機」が注目を集めている。さらに、ワイヤ放電加工機に自社開発の人工知能(AI)「Maisart(マイサート)」を搭載し、生産性向上や熟練工が判断していた加工条件の設定を初心者でも簡単にできる。

また展示はサンプルワークのみだが、ワイヤを素材にした付加製造(AM)装置の開発も進める。ワイヤ放電加工機で培ったワイヤ送りの技術とレーザ加工機のレーザー光の扱いのノウハウを組み合わせ、従来のワイヤ式のAMワークよりも精度を格段に向上できた。今後は各種加工機で培った技術やノウハウを組み合わせて、シナジーを発揮するのが大切と思う。そういった思いが各所にあふれる展示ブースにできたと満足している。多くの人に見てもらいたい。