[注目の初出展企業]配膳ロボットが工場内物流にも/三機
MECT2021に初出展した三機(1A18)は、今年7月から取り扱いを始めた中国のPUDU ROBOTICS(プードゥーロボティクス)の配膳ロボットを披露した。
自律走行型の搬送ロボットで、ネコの顔を模したタッチパネルが特徴的だ。FA営業部RB企画課の吉田勝彦課長は「エンターテインメント性が高く、本来は飲食店などでの配膳や案内に使うロボットだが、意外にも工場内物流のニーズが高いことが分かった」と手応えを語る。
MECT2021に初出展した三機(1A18)は、今年7月から取り扱いを始めた中国のPUDU ROBOTICS(プードゥーロボティクス)の配膳ロボットを披露した。
自律走行型の搬送ロボットで、ネコの顔を模したタッチパネルが特徴的だ。FA営業部RB企画課の吉田勝彦課長は「エンターテインメント性が高く、本来は飲食店などでの配膳や案内に使うロボットだが、意外にも工場内物流のニーズが高いことが分かった」と手応えを語る。
本日の「ロボット」セミナーは交流センター3階会議ホールで開催します。
・13:00~14:00 安川電機「ロボットによる変種・変量生産の実現」
・14:30~15:30 三菱電機「最新ロボティクスによる『ものづくり』のトレンド」
2日目の10月21日(木)の来場者数は15897人(前回展は19948人)。本日は会期3日目です。本日の開催時間は1時間延長で10:00~18:00です。お間違えの無いようご注意ください。ポートメッセなごや周辺は晴れていますが、非常に冷え込んでいます。ぜひ、ご来場をお待ちしております。お気をつけてお越しください。
FUJI(3B12)は「変種変量生産と自動化」をテーマに、ワークを搬送するガントリーロボットを標準搭載した複合加工機「GYROFLEX(ジャイロフレックス)T4000」を披露した。今年4月発売したばかりで、展示会で披露するのは初めて。自動車業界の変種変量生産の需要増を受けて開発した。
最大回転速度が毎分4000回のワーク主軸を2つの加工室にそれぞれ搭載し、同時に加工できる。15本の工具が取り付けられるタレットも左右に配置した他、機械上部にも最大40本の工具を収納できる工具マガジンを搭載し、多様な加工を実現する。担当者は「変種変量生産に対応できる弊社初の複合加工機をアピールしたい」と話した。
ミツトヨ(2D08)のブースで一番目立つのが、生産ラインをイメージしてさまざまな測定機器のモックアップを配置したジオラマだ。測定データがつながることのメリットを提示し、さらには顧客とミツトヨがつながることで生み出せる可能性まで想像させる。もちろん、CNC画像測定機「クイックビジョンPro(プロ)シリーズ」をはじめとする豊富な新製品もそろえる。また、「つながる」や「スマートファクトリー」を分かりやすく伝えるオレンジ色の小冊子も配布している。
切削工具メーカーながら協働ロボットのバリ取りシステムを参考展示したのは富士精工(2A13)だ。デンマークのユニバーサルロボットの協働ロボットの先端に、3Dプリンターで製作した自社開発のツーリングとバリ取り工具を搭載する。ツーリングを交換すれば搬送などにも対応可能だ。
また、センサー内蔵ホルダーも参考展示。X、Y軸の振動と温度センサーを搭載し、刃具の異常を検知して予兆保全に役立てる。トヨタ営業課の高橋一郎課長は「『省人化への未来挑戦』とのテーマを見ていただきたい」と話す。
多彩な海外製品を並べるNKワークス(3D03)は、家庭用の100V電源で簡単に稼働できる米国製の卓上型5軸加工機「POCKET(ポケット)NC」を目玉に据えた。
主軸がXとY軸方向に、テーブルがA、B、Z軸方向に動き、樹脂やアルミ、チタンなどの幅広いワークの加工ができる。メーカーのウェブサイト上で、Gコードやワークの情報を入力すれば、切削シミュレーションもできる本格的な5軸加工機だ。
「卓上の3軸加工機はこれまでにもあったが、これほど本格的な卓上5軸加工機は珍しい」と担当者は話す。教育機関や試作向けに販売実績がある。
会場では、ブルーワックスと呼ばれる樹脂素材のブロックやアルミをサイコロ形状に加工するデモを披露した。ポケットNCの周りには人だかりができ、驚きの声を上げていた。
さまざまな微細加工のサンプルワークを展示する微細加工工業会(1B46)では、1mm角で最小穴0.09mmの小さなサイコロを披露した。溶接加工を得意とする静岡県富士市のマツダが製作した。高精度なレーザー切断と、サイコロの12辺に、幅0.05mmの溶接を施す技術で、微細なサイコロも組み立てられる。さらに拡大して映したかったが、記者の撮影技術ではこれが限界だった…。
シチズンマシナリー(3D20)ではエコバッグを配布している。
シックで落ち着きのある色遣いは大人の上品さを演出する。また、畳むことでスマホ大のサイズになるため、持ち運びもしやすく使い勝手が良い。同社ブースではこのエコバッグに加えてクリアファイルと製品パンフレットを来場者に配布する。それらが入っている紙袋から漂う高級感にも注目だ。
日東工器(1C37)はブース内に3台のロボットを設置する。ファナック製ロボットを使ったシステムでは、ハンドチェンジャーでワークハンドリング用のハンドやロボット用ベルトサンダー「ベルトン」などを付け替えながら、バリ取りをイメージしたデモを披露した。「来場者からの反響は大きく、ロボットや自動化への関心は高い」と中日本支社の中川原清隆販売推進課長は言う。