ベストセラー研削盤に脚光/太陽工機

太陽工機(1D28)は、立形複合研削盤「Vertical Mate(バーティカルメイト) 55」を出展している。自動工具交換装置(ATC)を搭載しており、1台で多種多様な研削を実現する。同社で最も出荷台数の多いベストセラー機という。

 西部営業所の冨松亮太所長は「機内のタッチプローブで、加工後にそのまま測定できる。仕上がり寸法になっていなければ、自動でNC装置にフィードバックして再度研削できるのが強み」と語る。

ワーク・電極交換用ロボットをパッケージ化/ソディック

ソディック(1B36)の展示テーマは自動化と省エネルギー。自動化では、形彫り放電加工機やマシニングセンタとワーク・電極交換用ロボット「SR12」を組み合わせ、ワーク交換の自動化デモを披露する。「ロボットまでワンストップでパッケージとして提供できるため導入が容易で、何かあった際のサポートも安心」(営業推進課)。

ぜい性材も削れる研削盤/岡本工作機械製作所

岡本工作機械製作所(1D08)は、立軸ロータリー平面研削盤「VRG6DX」を展示している。主軸モーターは11kWで、金属だけでなくガラスやセラミックスなどのぜい性材も加工できる。

 同社は半導体製造装置などに向けぜい性材の加工に注力しており、同製品の国内外への拡販に取り組む。営業本部マーケティングチームの本多裕介チーム長は「群馬県安中市の工場でぜい性材のテスト研磨をできるため、困りごとがあればぜひ声をかけてほしい」と話す。

大型ワークもロボドリルで/ファナック

ファナック(1A31)は小型マシニングセンタ「ロボドリル」の新モデル「α-D28LiB5 ADV Plus(プラス)Y500」で大型ワークの加工を提案している。工具収納本数を21本から28本、Y軸ストロークを400mmから500mmへと拡張した機種で、展示機には回転テーブルを搭載する。「電気自動車(EV)用インバーターケースの加工などに最適で、工具本数が多いため工程集約もしやすい」(ロボマシンセールス本部)と話す。

【会場でもらった!】センス良すぎのチョコチップ/タンガロイ

タンガロイ(2B26)は、ノベルティーとして「チョコチップクッキー」を配布する。よく見ると、クッキーの中のチョコレートがインサートの形をしている・・・? センス抜群の超硬チップ、ではなくチョコチップクッキーだ。

ロータリー機構でメンテナンス省人化/赤松電機製作所

赤松電機製作所(3C10)は、ミストコレクター「SMART MIST XERO(スマート・ミスト・ゼロ)」を出品。新開発の「ロータリーマジック機構」で微細なミストを捕集し、フィルターに付着したミストを遠心力で弾き飛ばす。フィルターが目詰まりしにくいため吸引力が下がりにくく、メンテナンス性にも優れる。

 赤松竜太郎社長は「人手不足でミストコレクターのメンテナンスにまで手が回せないとの声を多く聞いた。スマート・ミスト・ゼロはその問題を解決する手段になる」と話す。ブースではロータリーマジック機構の動作の仕組みを実際に見ることができる。

3号館の憩いの場に/ラポール

ラポール(3D70)は、プレス金型メーカーのヤマト技研、塗装メーカーの協同精機と共同で、「製造業のわくわく感」を演出している。機械商社として工作機械の販売だけでなく、自社で加工も手掛ける同社だが、今回はあえて機械や製品を展示せず、カフェのようなおしゃれなブースを用意した。神谷俊裕社長は「製造業内の企業間や業種間の垣根を超える場を提供したい。この業界にもこんな面白いことをやっている会社があるんだと発見してもらいたい」と話す。

煙のない社会を目指して

第1展示館と第3展示館の喫煙所ではフィリップモリスによるiQOSの体験、販売しています。この機会に電子タバコへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?

サインポストを目印に移動/THK

 

THK(3C04)は搬送ロボットシステム「SIGNAS(シグナス)」を出品。

サインポストと呼ばれる目印を内蔵カメラで認識しながら移動する独自の誘導方式を採用。一般的な無人搬送車(AGV)とは異なり、磁気テープの設置が必要ない。また、荷物を載せて運ぶ積載タイプと、引いて運ぶけん引タイプの2種類があり、段差やスロープなどがあっても使用できる。

担当者は「AGVや自律走行型搬送ロボット(AMR)を使った搬送の自動化は幅広い業界でトレンドになりつつある。今後、さらにシグナスの引き合いも増えていくだろう」と語る。

【注目のサンプルワーク】〇〇すぎてピントが合わない!/コンセプトゾーン

第3展示館のコンセプトゾーンで展示されている一品。撮影を試みるが、あまりに平坦、かつ大きすぎてカメラのピントが合わない。最終的に、ワークの端の境界でピントを合わせた。

フルカワセラミックス(新潟県阿賀野市、古川幸作社長)が岡本工作機械製作所(1D08)の研削盤で加工した。平面度は0.0018mm、つまり2μm未満。86点の計測ポイントにおいて、最も高い山と最も低い谷の高低差を示す数値だ。

「研削加工は、言わば砥石(といし)で表面を砕いて加工する方式。この加工法で2μmに満たない平面度を出すのは難しい。わが社では量産に対応するため、誰でも加工できるようノウハウにまで落とし込んでいる」と古川社長は強調する。