大径ワーク向け旋盤を新たに/ツガミ
ツガミ(1A38)は、旋盤「M10D」を中部地方で初出展した。主軸チャックサイズは10インチで、大径ワークの重切削加工を実現する。また回転工具を搭載できるためミーリング加工も可能。
同社は従来6インチや8インチを対象にした旋盤を開発してきた。担当者は「10インチのワークの市場は大きく、同製品で参入することになる。自動車や建設機械向け部品を製造する来場者にアピールしたい」と話す。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
絞込条件
三菱電機(1D14)は、調達から開発、製造、保守までのデータを収集してソリューションを提供するクラウドサービスの基盤構築に取り組む。その詳細を、会場でパネル展示した。
サービスの実用化に向け、工具メーカーや測定機メーカーなど11社とパートナー契約を結んだことを明らかにした。産業メカトロニクス事業部NC事業推進部の長谷川寛次長は「これまで加工機の保守に関するデータ活用は実施してきたが、今後は例えば工具の摩耗状況などのデータを集約し、適切な交換時期を知らせるソリューションなどを提供したい」と展望を語る。
牧野フライス製作所(1A16)が初披露した新製品の5軸立形マシニングセンタ(MC)「DA500」は、クラス最小の設置面積で同最大のワークサイズを実現した。先行機である「DA300 自働化パッケージ」と同様に部品加工での時間当たりの生産性向上に加え、面積当たりの生産性向上も追求した。
開場早々から黒山の人だかりができている。担当者は「お客さまから待たれていた機械。来場者の反応もいい」と話す。
スギノマシン(1A37)は、本日発売を発表した部品洗浄機「JCC-MULTI(マルチ)」や大型部品加工機「GIGAFEEDER(ギガフィーダー)」などを展示する。
JCC-マルチは、電気自動車に使われる部品向けの洗浄機。環境負荷の軽減に力を入れており、洗浄時のCO₂排出量を従来機比75.1%削減し、乾燥時のCO₂を同52.2%削減する。ブースでは、実際に稼働する様子を見ることができる。
杉野良暁社長は「わが社の多彩な技術で生産性の向上や脱炭素社会の実現に寄与したい」と意気込みを語った。
高松機械工業(1B34)はシャフト加工機のプロトタイプを含む4台のCNC旋盤と、1台のロボットシステムを展示している。
見どころの一つは、MECT開幕と同時に販売を開始した8インチチャックの2スピンドル2タレットCNC旋盤の新製品「XWT-8」だ。大量生産から中種中量生産まで、さまざまな加工ニーズに対応できる。視認性の高い21.5インチのタッチパネルの操作盤を採用し、操作性を高めたのが特徴。また、新型の3軸ローダーも搭載し、最短ローディングタイムを従来品10%減の5.5秒に短縮。生産性も高めた。