ワークに合わせ傾いて測定/東京精密
東京精密(3A41)は、ワークの表面粗さと輪郭形状を測れる測定機「SURFCOM NEX(サーフコムネックス)」を展示している。1台で表面粗さと形状を測定できるため、検出器の段取り替えの手間を減らせる。
新たに開発したオプションで、ワークに合わせて検出器を傾けられる機能を会場で披露する。「大きいサイズのワークを計測する際に、ワークはそのままで検出器の角度を変えられるため、効率よく測定できる。±45度に傾斜する様子を直接見てほしい」(担当者)。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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東京精密(3A41)は、ワークの表面粗さと輪郭形状を測れる測定機「SURFCOM NEX(サーフコムネックス)」を展示している。1台で表面粗さと形状を測定できるため、検出器の段取り替えの手間を減らせる。
新たに開発したオプションで、ワークに合わせて検出器を傾けられる機能を会場で披露する。「大きいサイズのワークを計測する際に、ワークはそのままで検出器の角度を変えられるため、効率よく測定できる。±45度に傾斜する様子を直接見てほしい」(担当者)。
三菱マテリアル(2C26)のブースには約3cmの打ち出の小づちが登場。これは金属加工業の松本興産(埼玉県小鹿野町、松本直樹社長)とのコラボで製作されたものだ。三菱マテリアルの多種多様な工具を使用して加工した。中央部分には「福」の文字が美しく彫られている。同社のウェブサイトに会員登録し、抽選で当たれば打ち出の小づちがその場でもらえる。担当者は「その場で登録してその場で抽選ができる。事前登録していただければよりスムーズに案内できる」と語る。
山田マシンツール(3D18)は、マーキング作業に必要な装置をパッケージ化した「MARKING CELL(マーキングセル)」を会場で初公開した。スライド式のテーブルを搭載しており、ワークの引き込みと刻印、払い出しまでを自動化する。
マーキングシステム事業部MS営業部の山田将大課長は「刻印したい条件に合わせて、市販のレーザーヘッドを搭載できる。外観デザインもこだわって開発したため、ついに披露できてうれしい」と話す。
太陽工機(1D28)は、立形複合研削盤「Vertical Mate(バーティカルメイト) 55」を出展している。自動工具交換装置(ATC)を搭載しており、1台で多種多様な研削を実現する。同社で最も出荷台数の多いベストセラー機という。
西部営業所の冨松亮太所長は「機内のタッチプローブで、加工後にそのまま測定できる。仕上がり寸法になっていなければ、自動でNC装置にフィードバックして再度研削できるのが強み」と語る。
ソディック(1B36)の展示テーマは自動化と省エネルギー。自動化では、形彫り放電加工機やマシニングセンタとワーク・電極交換用ロボット「SR12」を組み合わせ、ワーク交換の自動化デモを披露する。「ロボットまでワンストップでパッケージとして提供できるため導入が容易で、何かあった際のサポートも安心」(営業推進課)。
岡本工作機械製作所(1D08)は、立軸ロータリー平面研削盤「VRG6DX」を展示している。主軸モーターは11kWで、金属だけでなくガラスやセラミックスなどのぜい性材も加工できる。
同社は半導体製造装置などに向けぜい性材の加工に注力しており、同製品の国内外への拡販に取り組む。営業本部マーケティングチームの本多裕介チーム長は「群馬県安中市の工場でぜい性材のテスト研磨をできるため、困りごとがあればぜひ声をかけてほしい」と話す。
ファナック(1A31)は小型マシニングセンタ「ロボドリル」の新モデル「α-D28LiB5 ADV Plus(プラス)Y500」で大型ワークの加工を提案している。工具収納本数を21本から28本、Y軸ストロークを400mmから500mmへと拡張した機種で、展示機には回転テーブルを搭載する。「電気自動車(EV)用インバーターケースの加工などに最適で、工具本数が多いため工程集約もしやすい」(ロボマシンセールス本部)と話す。
タンガロイ(2B26)は、ノベルティーとして「チョコチップクッキー」を配布する。よく見ると、クッキーの中のチョコレートがインサートの形をしている・・・? センス抜群の超硬チップ、ではなくチョコチップクッキーだ。
赤松電機製作所(3C10)は、ミストコレクター「SMART MIST XERO(スマート・ミスト・ゼロ)」を出品。新開発の「ロータリーマジック機構」で微細なミストを捕集し、フィルターに付着したミストを遠心力で弾き飛ばす。フィルターが目詰まりしにくいため吸引力が下がりにくく、メンテナンス性にも優れる。
赤松竜太郎社長は「人手不足でミストコレクターのメンテナンスにまで手が回せないとの声を多く聞いた。スマート・ミスト・ゼロはその問題を解決する手段になる」と話す。ブースではロータリーマジック機構の動作の仕組みを実際に見ることができる。
ラポール(3D70)は、プレス金型メーカーのヤマト技研、塗装メーカーの協同精機と共同で、「製造業のわくわく感」を演出している。機械商社として工作機械の販売だけでなく、自社で加工も手掛ける同社だが、今回はあえて機械や製品を展示せず、カフェのようなおしゃれなブースを用意した。神谷俊裕社長は「製造業内の企業間や業種間の垣根を超える場を提供したい。この業界にもこんな面白いことをやっている会社があるんだと発見してもらいたい」と話す。