油圧ツールホルダーのローコストモデル/シュンク・ジャパン
シュンク・ジャパン(2C32)は、油圧ツールホルダー「TENDO Silver(テンドーシルバー)」を出展している。ねじを締めるだけで工具を簡単に取り付けられるうえに、振れ精度は3μm以下を誇る。
担当者は「従来製品は、コスト面から手が出しづらいとの声もあった。テンドーシルバーはラインアップを限定することで生産コストを抑えており、精度は変わらない。コレットチャック式のホルダーからの置き換えを考えているユーザーに提案したい」と語る。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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シュンク・ジャパン(2C32)は、油圧ツールホルダー「TENDO Silver(テンドーシルバー)」を出展している。ねじを締めるだけで工具を簡単に取り付けられるうえに、振れ精度は3μm以下を誇る。
担当者は「従来製品は、コスト面から手が出しづらいとの声もあった。テンドーシルバーはラインアップを限定することで生産コストを抑えており、精度は変わらない。コレットチャック式のホルダーからの置き換えを考えているユーザーに提案したい」と語る。
松本機械工業(3C22)は円筒研削盤向けの自動化提案に力を入れている。その一環で、両センター加工の研削ワークに自動でケレ(回し金)を装着する専用装置を出展した。自社製のパッケージ仕様のロボットシステム「Smart Terrace(スマートテラス) AIO」と組み合わせれば、ケレの着脱からワークの着脱まで自動化できる。あらかじめ複数のサイズのケレを用意すれば、径違いのワークでもケレの自動装着が可能だ。桑本正信営業本部長は「従来はケレを手作業で装着していたが、両センター加工においても自動化ニーズが高かったため、ケレ自動装着装置を開発した」と述べる。
ユキワ精工(2D17)の一押し製品はツールホルダー「グリーンG1チャック」だ。同じ工具でも、ツールホルダーを変えるだけで加工びびりが減り、ワーク面の精度が上がり、加工時間が短くなるなど、メリットがいくつもある。酒巻社長は「把握力の強さが本製品の売りだ。多くのユーザーに使ってもらいたい」と語る。
工具に関心のある来場者は、工具だけでなくあわせてブースをのぞいてみてはどうか。
空気圧制御機器メーカーのSMC(3C03)は「次代へのソリューション」を掲げ、省エネルギーや二酸化炭素(CO2)排出削減などの提案に力を入れる。圧縮空気の消費量を最大62%削減できる「エアマネジメントシステム」を展示する他、ブース内に「省エネ相談コーナー」も設置している。
赤松電機製作所(3C10)は、ミストコレクター「SMART MIST XERO(スマート・ミスト・ゼロ)」を出品。新開発の「ロータリーマジック機構」で微細なミストを捕集し、フィルターに付着したミストを遠心力で弾き飛ばす。フィルターが目詰まりしにくいため吸引力が下がりにくく、メンテナンス性にも優れる。
赤松竜太郎社長は「人手不足でミストコレクターのメンテナンスにまで手が回せないとの声を多く聞いた。スマート・ミスト・ゼロはその問題を解決する手段になる」と話す。ブースではロータリーマジック機構の動作の仕組みを実際に見ることができる。
東洋スクリーン工業(3D87)は、クーラント液のろ過装置「ファインジェクター」を出品。回収できる粒子の大きさは最小5μmまで対応。マグネットセパレーターや遠心分離機ではろ過が難しかった銅やアルミなど非磁性素材の切りくず、ぜい性材の切りくずもろ過、回収する。ブースでは実際にクーラント液をろ過するデモを見ることができる。
今年12月にテスト販売を始める予定。
岩本工業(3B13)はクーラントの自動希釈装置を参考出展している。クーラントの原液と希釈水を指定された濃度で混合する。担当者による希釈濃度のばらつきを防げるのが特徴だ。装置の機能を「自動希釈」だけに絞り、シンプルで導入しやすい構成とした。担当者は「MECT2023で参考出展し、まずは来場者の反響を確認したい」と話す。
この他、希釈から加工機への供給までの一連の作業を完全自動化したクーラントサーバー「楽~ラント ICS-3200」も展示している。
スギノマシン(1A37)は、本日発売を発表した部品洗浄機「JCC-MULTI(マルチ)」や大型部品加工機「GIGAFEEDER(ギガフィーダー)」などを展示する。
JCC-マルチは、電気自動車に使われる部品向けの洗浄機。環境負荷の軽減に力を入れており、洗浄時のCO₂排出量を従来機比75.1%削減し、乾燥時のCO₂を同52.2%削減する。ブースでは、実際に稼働する様子を見ることができる。
杉野良暁社長は「わが社の多彩な技術で生産性の向上や脱炭素社会の実現に寄与したい」と意気込みを語った。
三輪鉱油(3D71)のブースでは、自社製の切削油「アーチカット アクア 紫流シリーズ」と来場者が持ち込んだ水溶性クーラントで穴開け加工の結果を競う体験型イベント「ドリリング選手権」を開催している。まずはスギノマシン(1A37)の高速穴開け・タッピング加工機「CNCPRO(CNCプロ)」にステンレス鋼(SUS304)のサンプルワークを載せ、タンガロイ(2B26)の超硬ドリルでプール穴を作る。そのプール穴に紫流と来場者が持ち込んだ水溶性クーラントをそれぞれためた後にハイスドリルを使って穴を開け、両者の穴数の違いを比較する。
紫流は水溶性と油性の利点を兼ね備えた切削油で、水で希釈する必要がないにも関わらず、消防法にも該当しないのが特徴。ドリリング選手権はこうした紫流の性能を、他社製のクーラントと比較することで体感できる。