コンセプトゾーンに注目集まる

3号館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では、「驚きのスゴ技」をテーマに、研削加工と微細加工、5軸加工のそれぞれに込められた“門外不出”の加工技術の一端を紹介している。

アクリルから実物大の昆虫を削りだしたワークや、ファインセラミックス素材の表面を平滑に削り出したワーク、5軸マシニングセンタでしか加工できない形状のMECTオリジナルワークを3つのゾーンで紹介する。

「航空機」セミナー本日開催

本日の「航空機」セミナーは、交流センターの3階にある会議ホールで開催します。

・13:00~14:00 ボーイング ジャパン「ボーイング・ジャパン・リサーチ・センターの紹介」

・14:20~15:20 IHI「航空の脱炭素化にむけた取り組み」

初日の様子

初日の会場の様子です。新第1展示館と第2展示館、第3展示館のいずれも大勢の来場者でにぎわいました。

初日の来場者数

初日の10月18日(水)の来場者数は18084人(前回展は14255人)です。本日は会期2日目です。開催時間は10:00~17:00です。ポートメッセなごや周辺は晴れです。

昨日は周辺道路や金城ふ頭駐車場で渋滞が発生したようです。可能な限り、公共交通機関をご利用ください。お気をつけてお越しください。

新製品「GREEN TAP」を発表/オーエスジー

 オーエスジー(2B28)は10月18日、コンベンションセンターで新製品「GREEN TAP(グリーンタップ)」を発表した。

 グリーンタップは塑性加工でねじを加工する「盛上げタップ」で、加工時に切りくずが発生しない。また、独自の製法により、一般的な盛上げタップとは異なる刃部形状を採用。製造時に排出される二酸化炭素(CO₂)の量を従来比で半減した。

 開発グループ穴開け開発チームの溝口哲也さんは「工具性能と環境への配慮の両立を実現できた」と胸を張る。グリーンタップは来年をめどに、M1~M6までのサイズで発売を計画している。

切りくずがこんなに細かく/シチズンマシナリー

シチズンマシナリー(1B13)は、旋盤のベストセラー機種「Cincom(シンコム)L20」シリーズのフルモデルチェンジ機を展示している。背面主軸の出力など、基本性能が向上した。展示中の「L20 X」は工具の搭載本数が増え、45本になった。
 会場では他にも実機を置き、樹脂部品などの実加工を披露した。切りくずを細かく分断できる「LFV技術」の実演に、多くの来場者が熱い視線を送る。経営企画部の若佐俊介課長は「LFV技術を使うと加工時間が少し長くなるが、切りくずが原因のトラブルを防げるため、機械の停止などが起こらずに生産を続けられる」と話す。

全面カバーで安全を保障/芝浦機械

芝浦機械(1A09)は、テーブル型横中ぐりフライス盤「BTD-200QS」を展示している。最新版のNC装置を搭載し、操作しやすいタッチパネルにした。
 また大きな変更点として、機械の前面と背面、側面にカバーを標準搭載した。会場では機内がよく見えるようにカバーを外して展示したが、生産現場では全面のカバーで事故を防ぐ。担当者は「加工中にオペレーターの服の裾が巻き込まれ、けがをするケースがある。そこでカバーを採用し、安全性を高めた。最適化した機械構造や操作盤などを直接見てほしい」と語る。

独SWとの協業を発表、会場で説明会開催/エンシュウ

エンシュウの鈴木敦士社長兼COO(=左)とSWのステファン・ウェーバー最高経営責任者(=右)

エンシュウ(1B29)は10月12日、ドイツの多軸マシニングセンタ(MC)メーカーのSWとの協業に向けて協議を開始したと発表した。両社は会期初日の18日、コンベンションホールの会議室で代理店や報道関係者らを招いて説明会を開催した。

SWは2本~4本の主軸を持つ多軸MCを得意とし、近年は電気自動車(EV)向けの部品加工でも多くの実績を持つ。エンシュウは協業を通じ、まずは日本の顧客に向けてSWの多軸MCの据え付けや保守パーツの供給などを担う。将来的には日本市場への販売も手掛けるようになるという。鈴木敦士社長兼最高執行責任者(COO)は「自動車業界は大変革期に直面しているが、SWと協業すればお客さまの幅広いニーズに応えられる」と話す。

【開会レセプション】4年ぶりの開催、業界関係者同士で懇親深める

多くのFA業界関係者でにぎわった開会レセプション

会期初日の正午〜午後1時、ポートメッセなごやのイベント館で「開会レセプション」が開かれた。レセプションの開催は4年ぶり。多くのFA業界の関係者が参加し、懇親を深めた。

主催者のニュースダイジェスト社からは八角秀常務が登壇。「リアルとウェブ、どちらか片方で十分ということではない。ウェブが発達するほど、リアルな展示会も存在価値が増す」とあいさつした。

また、出展者代表として、牧野フライス製作所(1A16)の宮崎正太郎社長が乾杯の音頭を取った。

かわいいにだまされるな/日本精工

3号館に入るとかわいらしさに目を奪われる

日本精工(3C09)は参考出展の「Active Caster(アクティブキャスター)」を使い、かわいらしさを演出している。アクティブキャスターは、全方向移動やその場回転ができ、独自技術の採用で従来にないコンパクトさを実現した。担当者は「産業機械事業や自動車事業で培った技術を活用し、狭い場所でも静かに動ける駆動ユニットを開発した」と話す。

出展物の見た目はかわいいが、内容は思いのほかハードだ。ぜひ詳しい説明を聞きに行ってほしい。