会場でアルミをサクサク削る/NKワークス

米国「Haas(ハース)」製の5軸マシニングセンタの魅力を語る担当者

NKワークス(3D03)は、米国「Haas Automation(ハース・オートメーション)」製の5軸マシニングセンタ(MC)と、同社の扱う米国製バイス「5thAXIS(フィフスアクシス)」を使い、アルミニウム合金のワークを切削する。担当者は「ツールプリセッターや機上測定用の接触式プローブを標準搭載する同時5軸MCだが、手頃な価格が魅力」とアピールする。

「単機能工具」を訴求/イワタツール岩田昌尚社長

イワタツール(2B04)小間内で実加工をする

想像以上の人入りで驚いた。久々の展示会で来場者がうれしそうなのが印象に残る。

今回は「単機能工具」がテーマ。一つの工具を一つの機能に特化させることで、性能を最大限まで引き出したい。幅広く使える工具では、そもそも使わない機能もあり、性能が落ちたらもったいない。その方針で開発した工具を数種類出展した。会場内で加工実演もするので、是非ともブースにお越しください。

エントリーモデルを披露/エムーゲ・フランケン


求めやすい価格帯の新たなタップ、ねじ切り工具を日本初披露

エムーゲ・フランケン(2B03)は、求めやすい価格帯の新たなタップ、ねじ切り工具を日本市場で初披露した。多様な被削材に使える汎用タップシリーズとねじ切りカッターで、土屋吉弘社長は「わが社はハイエンド製品のイメージが強いが、求めやすいエントリーモデルを用意したので、中部市場にアピールしたい」と話す。

やっぱりリアル展はいい/牧野フライス精機清水大介社長

オンライン展と違い、来場者に実機を触ってもらいながらじっくりと説明し、機械の細部まで見てもらえる。来場者の反応がその場で分かり、出展機への理解も進むと思う。やっぱりリアル展はいいですね。

油圧レスで省エネ&省スペース/黒田精工

黒田精工(3A12)は成形平面研削盤「GS-30/45」シリーズを展示する。砥石(といし)の左右送りに従来は油圧を使っていたが、これを自社製ボールねじに置き換えた製品だ。「消費電力を60%削減でき、油圧タンクをなくすことで設置スペースも大幅に削減できる」と機工・計測システム事業部の舩木信裕営業部長は話す。

各種加工機の技術を融合/三菱電機清水則之執行役員

清水則之執行役員・FAシステム事業本部副事業本部長兼産業メカトロニクス事業部長

非常に受注状況が良く、感染状況が落ち着いた状況でリアルの展示会を迎えられ、来場者の多さに驚いた。今回展は新製品や新技術を多く発表した。レーザ加工機の技術を進化させた「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用レーザ加工機」が注目を集めている。さらに、ワイヤ放電加工機に自社開発の人工知能(AI)「Maisart(マイサート)」を搭載し、生産性向上や熟練工が判断していた加工条件の設定を初心者でも簡単にできる。

また展示はサンプルワークのみだが、ワイヤを素材にした付加製造(AM)装置の開発も進める。ワイヤ放電加工機で培ったワイヤ送りの技術とレーザ加工機のレーザー光の扱いのノウハウを組み合わせ、従来のワイヤ式のAMワークよりも精度を格段に向上できた。今後は各種加工機で培った技術やノウハウを組み合わせて、シナジーを発揮するのが大切と思う。そういった思いが各所にあふれる展示ブースにできたと満足している。多くの人に見てもらいたい。

まずは感染しないことを第一に/ユキワ精工 酒巻弘和社長

ユキワ精工の酒巻弘和社長

「新型コロナウイルスの感染者は減少しているが、まずは『感染しないことを第一』に、気を抜かずに臨む」と話すのはユキワ精工(1D16)の酒巻弘和社長だ。感染対策を徹底した上で、同社は会場でツールホルダー「スーパーG1チャック」をアピールする。「この製品を知らない人たちは損をしていると思う。MECT2021で、この製品を中部圏の多くのユーザーに知ってほしい」と話す。

IoTの新機能を参考出品/トーヨーエイテック

トーヨーエイテック(3C17)は、自社製NC装置「TOYOMATC(トーヨーマチック)」の4つの新機能を参考出品した。CO2排出量を可視化する「CO2モニタ」や、データを共有してリモートでメンテナンスをするサービスにカメラ映像を追加する「カメラオプション」など、モノのインターネット(IoT)関連の機能も強化した。

工機開発設計部電気設計課の上杉燎平さんは「IoT技術は常に進歩している。新機能を見てもらいたい」と話す。

【活躍する説明員】多くの来場者に伝えたい/DMG森精機

DMG森精機(3C21)で「MATRIS Light(マトリスライト)」のプレゼンターを務める山崎遥さんは、普段は工作機械の納品、据え付けをするエンジニア。マトリスライトは手押し台車に協働ロボットを搭載した移動可能なロボットシステムで、工作機械のワーク脱着などをする。

3号館入口すぐのブースには大勢の来場者が訪れ、プレゼンに耳を傾けるが、「会期前日のリハーサルが一番緊張した。今日はリラックスしてお話しできている。多くの来場者に、簡単に導入、立ち上げできるマトリスライトのメリットを伝えたい」と話す。

[注目の初出展企業]まずは認知度向上へ/岩本工業

クーラントサーバー「楽~ラント」の認知度向上に取り組む

MECT2021に初めて出展する岩本工業(1A22)は、自社開発のクーラントサーバー「楽~ラント」のPRに注力する。楽~ラントはこれまで人手作業に依存していた切削液補充の作業を自動化する装置だ。切削液を指定の濃度まで希釈し、工作機械に自動で供給する。
 「楽~ラントは社内の改善活動の中で生まれた。ニッチな商品なので、MECTを通じてまずは認知度を高めたい」と担当者は意気込む。