面積最小、ワーク最大/牧野フライス製作所
牧野フライス製作所(1A16)が初披露した新製品の5軸立形マシニングセンタ(MC)「DA500」は、クラス最小の設置面積で同最大のワークサイズを実現した。先行機である「DA300 自働化パッケージ」と同様に部品加工での時間当たりの生産性向上に加え、面積当たりの生産性向上も追求した。
開場早々から黒山の人だかりができている。担当者は「お客さまから待たれていた機械。来場者の反応もいい」と話す。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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牧野フライス製作所(1A16)が初披露した新製品の5軸立形マシニングセンタ(MC)「DA500」は、クラス最小の設置面積で同最大のワークサイズを実現した。先行機である「DA300 自働化パッケージ」と同様に部品加工での時間当たりの生産性向上に加え、面積当たりの生産性向上も追求した。
開場早々から黒山の人だかりができている。担当者は「お客さまから待たれていた機械。来場者の反応もいい」と話す。
ドイツの測定機器メーカー、ブルーム-ノボテスト(3A40)はCNC旋盤向けの機上測定技術を提案している。
ブースにはエグロ(1A25)のくし刃型CNC旋盤「SANAX(サナックス)-6」を設置。自社製品のタッチプローブ「TC64-10」や表面粗さを機上で測定できる「ラフネスゲージ」、工具負荷モニタリングシステム「TMAC」と組み合わせ、旋削加工から工具負荷のモニタリング、そして寸法や面粗度の機上測定までの一連の工程を実演している。営業部の加藤力也部長は「CNC旋盤に機上測定がどう活用できるのか、お客さまに体感していただきたい」と話す。
三機(3D16)はMECT会期中、自社を含む計6社のブースを巡るスタンプラリーを実施している。対象企業のブースに設置された2次元コードを読み取ることでスタンプを獲得できる。6つのスタンプを集め、アンケートに回答すれば抽選で2500人に高級タンブラーが当たる。
対象企業は三機の他、宇都宮製作所(1A14)、大野精工(1D20)、第一測範製作所(3A27)、トリオエンジニアリング(3D21)、NaITO(2B08)の6社。スタンプラリーを企画した三機の吉田勝彦取締役は「6社を巡れば結果的に会場の全展示館を訪問できる。スタンプラリーをきっかけに、各社の製品や企業の魅力を知ってほしい」と語る。
岩本工業(3B13)はクーラントの自動希釈装置を参考出展している。クーラントの原液と希釈水を指定された濃度で混合する。担当者による希釈濃度のばらつきを防げるのが特徴だ。装置の機能を「自動希釈」だけに絞り、シンプルで導入しやすい構成とした。担当者は「MECT2023で参考出展し、まずは来場者の反響を確認したい」と話す。
この他、希釈から加工機への供給までの一連の作業を完全自動化したクーラントサーバー「楽~ラント ICS-3200」も展示している。
三輪鉱油(3D71)のブースでは、自社製の切削油「アーチカット アクア 紫流シリーズ」と来場者が持ち込んだ水溶性クーラントで穴開け加工の結果を競う体験型イベント「ドリリング選手権」を開催している。まずはスギノマシン(1A37)の高速穴開け・タッピング加工機「CNCPRO(CNCプロ)」にステンレス鋼(SUS304)のサンプルワークを載せ、タンガロイ(2B26)の超硬ドリルでプール穴を作る。そのプール穴に紫流と来場者が持ち込んだ水溶性クーラントをそれぞれためた後にハイスドリルを使って穴を開け、両者の穴数の違いを比較する。
紫流は水溶性と油性の利点を兼ね備えた切削油で、水で希釈する必要がないにも関わらず、消防法にも該当しないのが特徴。ドリリング選手権はこうした紫流の性能を、他社製のクーラントと比較することで体感できる。
高松機械工業(1B34)はシャフト加工機のプロトタイプを含む4台のCNC旋盤と、1台のロボットシステムを展示している。
見どころの一つは、MECT開幕と同時に販売を開始した8インチチャックの2スピンドル2タレットCNC旋盤の新製品「XWT-8」だ。大量生産から中種中量生産まで、さまざまな加工ニーズに対応できる。視認性の高い21.5インチのタッチパネルの操作盤を採用し、操作性を高めたのが特徴。また、新型の3軸ローダーも搭載し、最短ローディングタイムを従来品10%減の5.5秒に短縮。生産性も高めた。
このコーナーでは、MECT2023の新会場である新第1展示館の魅力を紹介する。
新第1展示館には海を見ながら休憩や仕事ができる休憩スペースが1階と2階に備わっている。テーブルやチェアのデザインがおしゃれで、さながらカフェのような雰囲気だ。会場内を歩き疲れたら、休憩コーナーで海を見ながら一休みしてみてはいかがだろうか。
開幕に向け準備が進むポートメッセなごやの交流センター前で、メカトロテックジャパンの旗が掲げられた。気持ちの良い風に、オレンジ、黄、緑、青、白の5色の旗がなびく。今のところ明日、明後日も好天との予報だ。
主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン、CZ)の設営が進み、全体像が明らかになってきた。
今回のテーマは「驚きのスゴ技」。“門外不出”の加工技術の一端を会場で披露する。驚きのスゴ技を持つ3社の加工実演を通じて、技術ニーズに応えるためのヒントを提示するとともに、これからの加工の可能性に迫る。
会場周辺の準備も着々と進んでいる。
新第1展示館の前には、巨大モニターが出現した。この巨大モニターを通じて、会場の回遊に役立つ情報を発信する。