豊富なラインアップを触って体感/ハイウィン
ハイウィン(3C01)は、垂直6軸多関節ロボット「RA610-GCシリーズ」と工作機械を組み合わせた自動化システムや、センサー搭載で稼働状況を可視化するボールねじ「i4.0BS」などを出品。
ブース内には、リニアガイドやボールねじを実際に触れる体験コーナーも用意している。「リニアガイドとボールねじは全ラインアップの8割を展示している。来場者にラインアップの豊富さを知ってもらいたい」と担当者は語る。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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ハイウィン(3C01)は、垂直6軸多関節ロボット「RA610-GCシリーズ」と工作機械を組み合わせた自動化システムや、センサー搭載で稼働状況を可視化するボールねじ「i4.0BS」などを出品。
ブース内には、リニアガイドやボールねじを実際に触れる体験コーナーも用意している。「リニアガイドとボールねじは全ラインアップの8割を展示している。来場者にラインアップの豊富さを知ってもらいたい」と担当者は語る。
SATECH(サーテック、3D77)は安全柵メーカーで、イタリアに本社を置く。ブースでは安全柵のドアロック「D-FenceLock(ディフェンスロック)」を披露している。内蔵の安全スイッチと柵の内側の機械を連携させると、ドアが閉まっていないと機械を動かせないようにできる。
担当者は「現場で使いやすいように安全柵をカスタマイズできるので、現場の使用環境を含めてご相談いただければ」と話す。
シマダマシンツール(旧嶋田鉄工所、1C23)は2主軸1タレットNC旋盤「2SI-8 Mk-Ⅱ(マークツー)」を出展している。2つの主軸のうち片方は機外にあるため、片方の主軸でワークを加工する間に、機外側の主軸のワーク脱着や洗浄、エアブローなどが可能だ。ロボットと組み合わせて機外作業をさせれば、生産性を大幅に高められる。島田雅宏社長は「手作業でワーク脱着をしているNC旋盤ユーザーが主なターゲット。当機をロボット付きで導入すれば人手不足に対応できる上、生産性も高められる」と強調する。
ミツトヨ(3B05)は、測定の自動化システムをパッケージにした「Mi-BOT e-system(マイボットイーシステム)」でデモを実演している。協働ロボットがラックから測定対象物を運び、同社の3次元測定機「MiSTAR(マイスター)555」で測定する。
マーケティング課の白井太朗副主査は「展示のシステムは生産現場で運用する1つの例。現場に合わせてロボットの動作のプログラミングやジグの選定などもわが社で担うため、測定の自動化に興味のある来場者から要望を聞きたい」と語る。
松本機械工業(3C22)は円筒研削盤向けの自動化提案に力を入れている。その一環で、両センター加工の研削ワークに自動でケレ(回し金)を装着する専用装置を出展した。自社製のパッケージ仕様のロボットシステム「Smart Terrace(スマートテラス) AIO」と組み合わせれば、ケレの着脱からワークの着脱まで自動化できる。あらかじめ複数のサイズのケレを用意すれば、径違いのワークでもケレの自動装着が可能だ。桑本正信営業本部長は「従来はケレを手作業で装着していたが、両センター加工においても自動化ニーズが高かったため、ケレ自動装着装置を開発した」と述べる。
トーヨーエイテック(1C08)は、ロングセラーの横形内面研削盤「THG-10C」の後継機「THG-10CA」を出品。THG-10Cでは毎分2000回転だった主軸の最高回転数が、毎分3000回転に向上した。
デモ機の隣にファナックの協働ロボットを置き、自動化対応をPR。担当者は「ワークの搬出入の他に、チャックの交換などロボットで自動化できる作業は多い」と語る。
ブースでは1日につき3回プレゼンテーションを開催しており、展示製品の特徴などを紹介している。
ヤマザキマザック(1A41)は協働ロボットシステムの新製品「Ez LOADER(イージーローダー) 30」をMECT2023開幕と同時に発売した。従来製品に比べ最大可搬質量を高めたのが特徴で、鉄系ワークなどの重量物の搬送に対応できる。搬送可能なワークの質量は、シングルハンドの場合で最大21kg。
ブースでは同時5軸制御の複合加工機「INTEGREX(インテグレックス) i-200H S」と組み合わせて展示しており、ワーク着脱からチャックの爪交換までの一連の作業を自動化するデモを披露している。
FA機器やロボットなどを扱う専門商社のダイドー(3D17)は、全17メーカーとコラボする。「FA&ロボット+テクノロジー」をテーマに、人工知能(AI)などの先端テクノロジーが組み込まれたFAシステムを提案する。例えば武蔵精密工業グループのMusashi AI(ムサシAI)が開発したAI外観検査装置を展示。Mech-Mind(メックマインド)のAIビジョンシステムを使ったデパレタイジングシステムも稼働実演する。協働ロボットの展示も多く、ナットランナーメーカーの第一電通が構築したねじ締めシステムなどを展示。「専用装置と違い、協働ロボットを使ったシステムならワークが変わっても汎用的に使えると注目を集めている」と第一電通担当者は話す。
アイエイアイ(3C02)は電動アクチュエーター「エレシリンダー」を活用し、垂直搬送の電動化を提案する。空圧のエアシリンダーと比べサイクルタイムを50%短縮し、二酸化炭素の排出量も大幅に抑えられる。低価格のためエアシリンダーと置き換えやすい。「空間をより有効に使うため、工場の高い位置に搬送システムを設ける天井搬送が増えており、垂直搬送のニーズも高い。自動車業界での採用も増えている」と担当者は言う。
山田マシンツール(3D18)は、マーキング作業に必要な装置をパッケージ化した「MARKING CELL(マーキングセル)」を会場で初公開した。スライド式のテーブルを搭載しており、ワークの引き込みと刻印、払い出しまでを自動化する。
マーキングシステム事業部MS営業部の山田将大課長は「刻印したい条件に合わせて、市販のレーザーヘッドを搭載できる。外観デザインもこだわって開発したため、ついに披露できてうれしい」と話す。