特別セミナーを開催/コンセプトゾーン
会期3日目に主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)で特別セミナー「先進企業の経営者が語る、企業躍進の秘訣」を開催した。
創業して短期間で急成長を遂げたコンセプトゾーン協力企業3社の経営者が登壇。自社の強みや成功の秘訣、今後の戦略などを語った。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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会期3日目に主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)で特別セミナー「先進企業の経営者が語る、企業躍進の秘訣」を開催した。
創業して短期間で急成長を遂げたコンセプトゾーン協力企業3社の経営者が登壇。自社の強みや成功の秘訣、今後の戦略などを語った。
兼房(2C11)はヘッド交換式多刃ダイヤフェースミルの「Nova E’z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」を展示する。
ディスク型の多結晶ダイヤモンド多刃をボルトでボディーに締結することで、刃先振れ調整が不要になるのが特徴。また、ディスクを取り外すことで全刃を1度で交換することができ、段取り時間を大幅に短縮することができる。
担当者は「インサートタイプと比較して、段取り時間を10分の1短縮できる」と語る。
ダイジェット工業(2A23)は、今年4月に発売した新製品の「ストライクドリル」のPRに力を入れる。特許技術の刃先形状を採用し、高精度な穴開けを実現する。野球をモチーフにした迫力あるブースデザインも来場者の関心を集めている。
住友重機械ファインテック(1D32)は、立形平面研削盤「SVR80」にファナックの協働ロボット「CR-14iA/L」を組み合わせ、ワークの搬入出を自動化したデモを展示。
精密事業企画部の奈良井良昭担当課長は「展示しているSVR80にはオプションの『直接定寸装置 加工高さ自動設定システム』を搭載している。マスターゲージを使った高さ調整が不要で、手作業の手間を削減できる」と語る。
ヤマザキマザック(1A41)で工作機械の説明員を務める島田靖隆さんは、常ににこやかで、話しぶりにもよどみがない。島田さんは社員教育を担う部署に所属し、そこで培った聞き手に寄り添う姿勢が来場者にも伝わるのだろう。「おかげさまで来場者から親しく話しかけていただいている」と明るく笑う。
工作機械やロボットを製造するFUJI(1D35)は、オープンイノベーションで多品種・異形ワークの加工の自動化を提案する。自社製の旋盤とロボットに、米国の人工知能(AI)企業Voaige(ボイジー)のAIビジョンシステムと、東北大学の多田隈研究室の多用途ピッキングハンドを組み合わせた。「ワークの登録が不要で、段取り替えもなしに旋盤のワーク交換を自動化できる」と担当者は言う。
会期3日目は、「自動化」をテーマにしたセミナーを2本開催した。
1本目は川崎重工業精密機械・ロボットカンパニーの真田知典ロボットディビジョン理事が、「Kawasakiが描く、これからのロボティクス」をテーマに講演。
2本目はヤマハ発動機でソリューション事業本部ロボティクス事業部長を務める江頭綾子執行役員が、「ヤマハ発動機が描く搬送自動化~μ to km(ミクロン・ツー・キロメートル)~」をテーマに講演した。
初日と2日目に続き、3日目のセミナーも会場は満員で、大勢の聴講者が自動化の最新動向に耳を傾けた。
岡谷鋼機(3D40)では、ノベルティーとしてスタイリッシュなスケルトンのトートバックを配布する。持っているだけでおしゃれなトートをゲットして、気分を上げてMECTを歩こう!
「調達」は英語で、「Procurement」、「Sourcing」、「Purchasing」がある。この3種類の「調達」はほとんど同じ意味ではあるものの、若干ニュアンスが異なる。
・Procurement:調達プロセスの始まりから終わりまでの、全ての活動を含める「調達」
・Sourcing:どこから調達するのかを決めるプロセス(サプライヤーの評価や選定)
・Purchasing:サプライヤーの選定(sourcing)後の実際の購買プロセス(発注など)
岡谷鋼機(3D40)の「調達」には、Sourcingが使われている。
大野精機(3S10)は、チャックに取り付ける六角形の生爪「カメチャック」を展示している。6カ所の角を成形できるため、爪の保有数を減らし管理コストを削減できる。
大野和明製造販売責任者は「東京都大田区からの出展だが、より現場に近い来場者が多いと感じる。他にもクーラントの噴射装置やホルダーなどを出展しており、わが社の技術をアピールしたい」と話す。