MECT限定でチラ見せ/イスカルジャパン
イスカルジャパン(2A16)は、MECT会場限定で2024年に発売予定の新製品を動画でチラ見せしている。チタン合金を高能率加工するソリッドエンドミルで、切りくず排出量など一部の情報を映像とともに公開している。ソリッド工具であるという点も同社としては珍しく、注目を集める。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
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イスカルジャパン(2A16)は、MECT会場限定で2024年に発売予定の新製品を動画でチラ見せしている。チタン合金を高能率加工するソリッドエンドミルで、切りくず排出量など一部の情報を映像とともに公開している。ソリッド工具であるという点も同社としては珍しく、注目を集める。
ユニオンツール(2B16)は工具とともに、トヨタ合成とコラボで作成したサンプルワークを展示した。加工に使用したエンドミルはMECTにあわせて発表した新製品「CWLB」だ。CWLBの特徴である先端微小フラット形状で、長寿命化や鏡面性の向上を実現した。加工面の滑らかさが目を引く。
安田工業(1A34)が5軸マシニングセンタで削り出した彫像を3体展示し、ちょっとした美術館と化している。著名な「ミロのビーナス」「サモトラケのニケ」「自由の女神」の3体だ。同社が海外での展示会向けに製作したもの。国内外で来場者に「刺さる」ポイントが違うのも興味深い。
ここでクイズを2つ。
①「ミロのビーナス」と「サモトラケのニケ」を所蔵する美術館はどこ?
②「自由の女神」の制作者は誰でしょう?
答え
①ルーブル美術館
②フレデリク・バルトルディ
ハイウィン(3C01)は、垂直6軸多関節ロボット「RA610-GCシリーズ」と工作機械を組み合わせた自動化システムや、センサー搭載で稼働状況を可視化するボールねじ「i4.0BS」などを出品。
ブース内には、リニアガイドやボールねじを実際に触れる体験コーナーも用意している。「リニアガイドとボールねじは全ラインアップの8割を展示している。来場者にラインアップの豊富さを知ってもらいたい」と担当者は語る。
大昭和精機(2D08)は、防振機構を持つボーリングヘッド「スマートダンパー」シリーズの新製品を出展する。最大で直径270mmまで対応する大径タイプだ。BIG DAISHOWA Japanの西野秀哉社長は「造船や建設機械、エネルギー関連などで予想以上の引き合いがある」と話す。
SATECH(サーテック、3D77)は安全柵メーカーで、イタリアに本社を置く。ブースでは安全柵のドアロック「D-FenceLock(ディフェンスロック)」を披露している。内蔵の安全スイッチと柵の内側の機械を連携させると、ドアが閉まっていないと機械を動かせないようにできる。
担当者は「現場で使いやすいように安全柵をカスタマイズできるので、現場の使用環境を含めてご相談いただければ」と話す。
機械工具商社のライノス(2C17)は、同社が開発した「ボトムドリルリーマー」を展示している。止まり穴を高精度に加工できるのが特徴で、特に底面の隅部を良好に仕上げられる。鋳鉄やステンレスなどの加工に向く。
濱口康裕課長は「再研磨とコーティングもでき経済的。ブースにはサンプルワークも置き、穴加工の精度の高さを紹介している」と語る。
シマダマシンツール(旧嶋田鉄工所、1C23)は2主軸1タレットNC旋盤「2SI-8 Mk-Ⅱ(マークツー)」を出展している。2つの主軸のうち片方は機外にあるため、片方の主軸でワークを加工する間に、機外側の主軸のワーク脱着や洗浄、エアブローなどが可能だ。ロボットと組み合わせて機外作業をさせれば、生産性を大幅に高められる。島田雅宏社長は「手作業でワーク脱着をしているNC旋盤ユーザーが主なターゲット。当機をロボット付きで導入すれば人手不足に対応できる上、生産性も高められる」と強調する。
津田駒工業(3C21)は円テーブルメーカーとして知られるが、MECT2023で披露した小型加工機「MDP-0002」も注目を集めている。ナカニシ(3B32)製の最高3万回転の高速スピンドルを搭載した3軸仕様の加工機で、各軸のストロークはX軸が260mm、Y軸が260mm、Z軸が160mmだ。開発担当者は「100V電源で駆動するのが大きな特徴。金属3Dプリンターで造形したワークの後加工や、開発品の試作などに向く」と話す。
葵精工(3C30)はミストコレクターの省エネルギー化を実現する制御ユニットを提案している。既存のミストコレクターに後付けが可能で、クーラントポンプの稼働状況を基にミストコレクターの動作を制御する。クーラントポンプが稼働していない、つまり加工をしていない時間はミストコレクターの動作を停止できるため、大幅な省エネルギー化を実現できる。営業部の纐纈哲生次長は「ミストコレクターに特化した省エネ制御ユニットは珍しく、初日から大きな反響があった」と手応えを語る。