切りくず処理性を高め、長寿命化を実現/NTKカッティングツールズ

NTKカッティングツールズ(2D02)は振動切削や揺動切削専用の「TMVブレーカ」を展示している。

切りくずの処理性を高める刃先形状が特徴で、振動切削や揺動切削で発生する工具の欠損を抑制し、長寿命化を実現する。

担当者は「TMVブレーカは切りくずの処理性が高く、工具の欠損を抑制できる」と語る。

【会場でもらった!】コロコロでサステナ/丸一切削工具

丸一切削工具(2D21)は、ノベルティーとして粘着クリーナー(コロコロ)を配布する。コロコロといえば一枚ずつ粘着シートを剝がして使用するタイプが一般的だが、このコロコロは水洗いで繰り返し使うことができ、ゴミもでない。携帯も便利なコンパクトなサイズ感で、いつでも気軽にスーツについたホコリを取ることができるサステナブルなコロコロだ。

ロボット用手袋の指タイプに手応え/東和コーポレーション

作業用ゴム手袋メーカーの東和コーポレーション(3D82)は、ロボットハンドに装着する「ROBO Glove(ロボグローブ)」をアピールする。切削油が付着したワークも滑らずに把持できる。指だけに装着するタイプも参考出品しており、「来場者の反応はとても良い」と長瀬直樹ロボグローブ推進室長は言う。

工具刃先をAIで診断/モリマシナリー

モリマシナリー(3B44)はツールストッカーの「ツールソムリエ」に、切削工具の刃先を撮像する「ツールコラージュ」やツールの出し入れを自動化するロボットシステムを組み合わせた新仕様を出展した。MECT2023で初公開したプロトタイプの人工知能(AI)を搭載しており、刃先の画像を解析し刃先の欠けや摩耗の度合いを診断する。

MECT限定でチラ見せ/イスカルジャパン

イスカルジャパン(2A16)は、MECT会場限定で2024年に発売予定の新製品を動画でチラ見せしている。チタン合金を高能率加工するソリッドエンドミルで、切りくず排出量など一部の情報を映像とともに公開している。ソリッド工具であるという点も同社としては珍しく、注目を集める。

滑らかに削られたサンプルワーク/ユニオンツール

ユニオンツール(2B16)は工具とともに、トヨタ合成とコラボで作成したサンプルワークを展示した。加工に使用したエンドミルはMECTにあわせて発表した新製品「CWLB」だ。CWLBの特徴である先端微小フラット形状で、長寿命化や鏡面性の向上を実現した。加工面の滑らかさが目を引く。

【注目のサンプルワーク】MECTに美術館/安田工業

安田工業(1A34)が5軸マシニングセンタで削り出した彫像を3体展示し、ちょっとした美術館と化している。著名な「ミロのビーナス」「サモトラケのニケ」「自由の女神」の3体だ。同社が海外での展示会向けに製作したもの。国内外で来場者に「刺さる」ポイントが違うのも興味深い。

ここでクイズを2つ。

①「ミロのビーナス」と「サモトラケのニケ」を所蔵する美術館はどこ?

②「自由の女神」の制作者は誰でしょう?

 

答え

①ルーブル美術館

②フレデリク・バルトルディ

豊富なラインアップを触って体感/ハイウィン

ハイウィン(3C01)は、垂直6軸多関節ロボット「RA610-GCシリーズ」と工作機械を組み合わせた自動化システムや、センサー搭載で稼働状況を可視化するボールねじ「i4.0BS」などを出品。

ブース内には、リニアガイドやボールねじを実際に触れる体験コーナーも用意している。「リニアガイドとボールねじは全ラインアップの8割を展示している。来場者にラインアップの豊富さを知ってもらいたい」と担当者は語る。

大径ボーリングヘッドが新登場/大昭和精機

大昭和精機(2D08)は、防振機構を持つボーリングヘッド「スマートダンパー」シリーズの新製品を出展する。最大で直径270mmまで対応する大径タイプだ。BIG DAISHOWA Japanの西野秀哉社長は「造船や建設機械、エネルギー関連などで予想以上の引き合いがある」と話す。

安全柵のドアロックで事故を防ぐ/SATECH

SATECH(サーテック、3D77)は安全柵メーカーで、イタリアに本社を置く。ブースでは安全柵のドアロック「D-FenceLock(ディフェンスロック)」を披露している。内蔵の安全スイッチと柵の内側の機械を連携させると、ドアが閉まっていないと機械を動かせないようにできる。

 担当者は「現場で使いやすいように安全柵をカスタマイズできるので、現場の使用環境を含めてご相談いただければ」と話す。