巧みなワーク加工を実演/コンセプトゾーン
3号館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では、「驚きのスゴ技」をテーマに、アクリル素材の微細加工やファインセラミックスの研削加工、複雑な5軸加工といった高い加工技術を紹介している。
コンセプトゾーンでは、それぞれの技術を生かしたサンプルワークだけでなく、工作機械を巧みに使い、実際にワークを加工する様子も見ることができる。“門外不出”の加工技術の一端を体感しよう。
公式メディア3媒体の記者が、
「MECT特派員」として会場から速報します。
3号館の特設会場で実施する主催者企画展示ゾーン(コンセプトゾーン)では、「驚きのスゴ技」をテーマに、アクリル素材の微細加工やファインセラミックスの研削加工、複雑な5軸加工といった高い加工技術を紹介している。
コンセプトゾーンでは、それぞれの技術を生かしたサンプルワークだけでなく、工作機械を巧みに使い、実際にワークを加工する様子も見ることができる。“門外不出”の加工技術の一端を体感しよう。
シナノケンシ(3D31)は、同社のロボットハンド全機種に搭載する「オートグリップ」機能をPRする。硬さや大きさ、形状が異なる複数の対象物をつぶさずにうまくつかめる。
「モーター制御技術を生かした機能で、カメラやセンサーは不要。対象物ごとの細かい設定が要らず手間が省けると好評」と担当者は話す。
北川鉄工所(3C05)は、ロボットを使った自動ジョー交換システムなどを展示。
担当者は「ジョーのTナットは新製品の『BR-AJC-M』を使っている。ジョーの位置決めがしやすく、手動の交換でも段取り替えの手間を削減する」と語る。同社のチャック「BRシリーズ」「BRTシリーズ」のTナットを交換するだけで使えるようになる。
三菱電機(1D14)は、アンケート回答者にノベルティーとして多機能USBケーブルを配布する。USBタイプA、USBタイプC、microUSB&iPhone兼用の3種類の端子に対応。仕事や出張時にこれを1本持っていれば、スマートフォンやタブレットをパソコンとつないで充電したり、写真などのデータを転送したりできる。付属のカラビナでバッグにつけておけば、持ち忘れの心配も不要だ。
NTKカッティングツールズ(2D02)は振動切削や揺動切削専用の「TMVブレーカ」を展示している。
切りくずの処理性を高める刃先形状が特徴で、振動切削や揺動切削で発生する工具の欠損を抑制し、長寿命化を実現する。
担当者は「TMVブレーカは切りくずの処理性が高く、工具の欠損を抑制できる」と語る。
丸一切削工具(2D21)は、ノベルティーとして粘着クリーナー(コロコロ)を配布する。コロコロといえば一枚ずつ粘着シートを剝がして使用するタイプが一般的だが、このコロコロは水洗いで繰り返し使うことができ、ゴミもでない。携帯も便利なコンパクトなサイズ感で、いつでも気軽にスーツについたホコリを取ることができるサステナブルなコロコロだ。
作業用ゴム手袋メーカーの東和コーポレーション(3D82)は、ロボットハンドに装着する「ROBO Glove(ロボグローブ)」をアピールする。切削油が付着したワークも滑らずに把持できる。指だけに装着するタイプも参考出品しており、「来場者の反応はとても良い」と長瀬直樹ロボグローブ推進室長は言う。
モリマシナリー(3B44)はツールストッカーの「ツールソムリエ」に、切削工具の刃先を撮像する「ツールコラージュ」やツールの出し入れを自動化するロボットシステムを組み合わせた新仕様を出展した。MECT2023で初公開したプロトタイプの人工知能(AI)を搭載しており、刃先の画像を解析し刃先の欠けや摩耗の度合いを診断する。
イスカルジャパン(2A16)は、MECT会場限定で2024年に発売予定の新製品を動画でチラ見せしている。チタン合金を高能率加工するソリッドエンドミルで、切りくず排出量など一部の情報を映像とともに公開している。ソリッド工具であるという点も同社としては珍しく、注目を集める。
ユニオンツール(2B16)は工具とともに、トヨタ合成とコラボで作成したサンプルワークを展示した。加工に使用したエンドミルはMECTにあわせて発表した新製品「CWLB」だ。CWLBの特徴である先端微小フラット形状で、長寿命化や鏡面性の向上を実現した。加工面の滑らかさが目を引く。