自動車セミナーも大盛況
トヨタ・マツダが講演
MECT初日の18 日午後には、交流センターの3階で「自動車」をテーマにセミナーが開催された。セミナー前半はトヨタ自動車の近藤禎人常務理事が「次世代に向けた新しいクルマづくり」について、後半はマツダのパワートレイン開発本部林裕二部長が走る喜びを追求する同社の「飽くなき挑戦」について講演した。
会場には定員400人を超える来場者が詰めかけ、超満員になった。キャンセル待ちの列に聴講希望者が列を成し、立ち見席が出るなど来場者の自動車への関心の高さを示す盛況ぶりだった。
トヨタ自動車の近藤常務理事は「自動車業界は二酸化炭素削減などの環境規制への対応、電動化対応、新興国の需要増など100年に一度の大転換期を迎えた」と述べた。その上で「われわれは加工プロセスの改善で生産性を向上させ、部署を超えた業務の連携などをはじめとした“働き方改革”に取り組む」と語り「予測困難な状況にもすぐに対応できる準備をすることが必要」と話した。
日本国内では人口は減少傾向にあるが、世界規模で見ると人口は増加している。日本自動車工業会によると、世界全体の四輪車販売台数は7年連続で増加し9385万6000台になった。数年後には1億台に達することが見込まれる。今後も、好調な自動車業界が製造業をけん引することが期待される。
【10月19日, 09時05分24秒 】