MECT特派員

【初出展者の意気込み】初日から有力な引き合い 三和ロボティクス

「ネクサート A150」を出展した

ロボットシステムの製造、販売を手掛ける三和ロボティクス(1A24)は、小型マシニングセンタ用のロボットシステム「NEXSRT(ネクサート) A150」を展示した。ロボットやソフトウエアなど、自動化に必要な要素を一つのパッケージにまとめており、導入しやすいのが特徴だ。

自動化ニーズの高まりを追い風に、初出展ながら初日から多くの引き合いを獲得した。スマートファクトリー事業部の山岸英雄営業部長は「具体的な話も多かった」と手応えを語る。

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【出展者ワークショップ】高トルクの横形MCなど紹介 倉敷機械

自社製品の特徴を参加者に紹介した

倉敷機械(3C01)は会期2日目、「難削材の深彫り加工機が進化する」と題したワークショップを開いた。横形マシニングセンタ「KZM-14R」やガンドリルマシンの「KGDシリーズ」「KGMシリーズ」の特徴を紹介した。

KZM-14Rには高トルクな主軸を搭載しており、金型の深穴加工や深彫り加工だけではなく、荒加工から仕上げ加工まで1台で対応できる。同社の小間にも実機を展示している。

事務局

メカトロテックジャパン2019 10月24日 会場風景

メカトロテックジャパン2019 10月24日 会場風景

徐々に会場が賑やかになってきました。

DMG森精機、大手らしいバラエティーに富んだ展示

MECT2019出展者の中で最も広いブースを構えたDMG森精機(3C25)は、「5軸・複合化」「自動化」「デジタル化」「新技術」が展示テーマ。複合加工機「NTX2500」に搭載する主軸「コンパクトマスター」は高性能かつ小型なので、左右の両方の主軸にワークを乗せても工具長の長い工具を使える。

横形マシニングセンタの加工室内にたまる切りくずを、画像認識とAIを組み合わせて可動式クーラントノズルで的確に洗い流す「AI切りくず除去ソリューション」も来場者の関心を集める。金属3Dプリンターで製作したサンプルや「切削加工ドリームコンテスト」受賞作品など、豊富なワークも見どころ。

【出展者の声】現場を知ってる人の声は貴重 長谷川機械製作所(3B03)

「わが社の強みは技術開発力」と長谷川透社長

わが社は「大は小を兼ねない」のスローガンの下、小型で高精度な旋盤やマシニングセンタ(MC)を作っている。技術開発力が売りで、開発から設計、製造まで自社で一気通貫する。例えば、旋盤では「切りくずの細断」という課題において、刃物を振動させて加工する振動切削や高圧クーラントなど、複数のオプションを持って、顧客に提案する。だからこそ、現場を知ってるMECTの来場者の意見は機種開発時に大変参考になる(長谷川機械製作所の長谷川透社長)。

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【工具】15年ぶりの実演展示で、新製品をアピール 日進工具

5軸マシニングセンタで加工を実演する。この後ワークに工具が当たるとどうなるか。現地で確認してほしい

日進工具(2B03)は10月23日、「SUS用高能率Zエンドミル」を発売した。刃部の根元と先端で溝の深さを変え、剛性を保ちながら切りくずの排出性も高めた。また刃部の根元と先端で刃の角度が違う不等リードを採用、加工中の振れを抑えた。

ブースに工作機械を置き、加工を実演する。日進工具の後藤弘治社長は「大きな展示会で工作機械をブースに置いたのは約15年ぶり。いかに高能率かを目で見て確かめてほしい」と話す 。

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【工具】穴形状にこだわり

クーラント流量を「見て体感」してもらう仕掛け

2号館の中央にブースを構える不二越(2C05)は、新製品の超硬ドリル「アクアREVOドリル オイルホール」のアピールに力を入れる。特に注目すべきは流体解析を活用したオイルホールの形状で、冷却性や潤滑性、切りくずの排出性を高めた。クーラントの吐出量は従来比2倍となり、それを「見て体感」してもらうための工夫も凝らした。

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【工具】会場では他にない

台湾製の超硬ろう付けタップ

鈴峯(2A28)は台湾製の超硬ろう付けタップをアピールする。焼き入れ後の金型の雌ねじは寸法が変化するが、その再生に使うなどが多いという。特にダイカスト金型メーカーなどの反応がいい。全て受注生産だが、超硬ソリッドよりも安価で、納期は1~2カ月。「超硬のろう付けタップはMECT会場では他にない」と小原直樹社長は笑顔で自信を見せる。

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【工具】ステンレスをドライで

超硬ソリッドエンドミル「ティノックス」ステンレス用

エムーゲ・フランケン(2A21)は超硬ソリッドエンドミル「ティノックス」のステンレス用をリリースした。これまでニッケル基耐熱合金やチタン合金向けだけだった。SUS304などのステンレスを例えば0.16mmの浅切り込み、毎分100mの高送りでドライカットができる。ウェットとドライで切りくずも変わらない品質で加工できるという。ティノックスの対応材料の幅を広げる。

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【IoT、AI】いつでもどこでも誰とでも、やれることはやっておく

西山清隆社長は「あらゆるネットワーク化を引き受けたい」と話す。

旧式の機械や装置をモノのインターネット(IoT)に対応させる「ソフィックスキャンΩ(オメガ)アイ」が好評のソフィックス(1A12)は、さらにネットワークのプラットフォーム(基盤)に関わらず『いつでもどこでも誰とでも』つなぐことができるサービス「Σ(シグマ)テクノロジー」を打ち出す。西山清隆社長は「旧式の機械や装置と同様、社内ネットワークもない古い工場は多い。あらゆるネットワーク化を引き受けたい」と話す。