OSG、新発想の異形工具を参考出展
オーエスジー(2B24)は、新発想の複合R(半径)形状異形工具「PolyBall(ポリボール)」を参考出展した。見た目はボールエンドミルに近いが、複数長さのRでボール全体のRを構成しているのが大きな特徴だ。例えば、粗取り用のポリボールでは60mmのRと1.2mmのRを組み合わせ、6mmのボールを模擬的に構成した。Rが6mmのボールエンドミルと同じように使えるが、実際は6mmよりも大きなRで加工しているため、面粗度の向上や加工時間の短縮を実現できる。
オーエスジー(2B24)は、新発想の複合R(半径)形状異形工具「PolyBall(ポリボール)」を参考出展した。見た目はボールエンドミルに近いが、複数長さのRでボール全体のRを構成しているのが大きな特徴だ。例えば、粗取り用のポリボールでは60mmのRと1.2mmのRを組み合わせ、6mmのボールを模擬的に構成した。Rが6mmのボールエンドミルと同じように使えるが、実際は6mmよりも大きなRで加工しているため、面粗度の向上や加工時間の短縮を実現できる。
三井ハイテック(3C23)は、平面研削盤「MFG-PCNCL-R’+AWC」を出展。平面研削盤本来の3軸に、ワークを回転させるロータリーインデックスの1軸と、上下方向に移動しワークを下から支える1軸を加えた5軸を同時制御することで、だ円のピンゲージやパンチなどの曲面も研削できる。
展示機は協働ロボットを組み合わせたワーク交換システムを搭載。研削できる面の種類を拡張しつつ、長時間の無人運転も実現する。工作機事業部の永田淳士主事は「既存の工場や設備に導入するには、柵のいらない協働ロボットが最適」と話す。
英国の測定機器メーカー、レニショー(2D12)は工作機械用の非接触式工具測定システム「NC4+Blue」を国内市場で初披露した。業界で初めてブルーレーザーを搭載した製品。同システムにはレッドレーザーを使うのが一般的だが、より波長が短いブルーレーザーの採用で、 光の波動が障害物の背後に回り込む 回折(かいせつ)の影響を抑えられる。測定のばらつきが少なく、小径工具にも対応する。より精密な測定へのニーズに応えるという。
牧野フライス製作所(3A20)は、ファナック製の協働ロボットを自社開発の自動搬送車(AGV)に搭載した「iAssist(アシスト)」を展示。人や障害物を避けながら工具の付いたツールホルダーを運搬し、工作機械のツールパレットや工具測定器に取り付ける。周囲の人や障害物をセンサーで感知し、走行する経路を自律的に再構築する。
担当者は「ワークの搬送は当然だが、工作機械や測定器まで工具やツールホルダーを運ぶのも単純作業で省人化すべき」とアピールする。
北川鉄工所(1B63)は、つかんだ瞬間にワーク寸法を測定できるロボットハンドを提案する。外径だけでなく内径や真円度も測定できる。「人がノギスなどで測るよりも高精度。測定精度、製品の薄さ、把持力のいずれも高い水準で満たせるのは、工作機械用チャックで長年のノウハウがあるわが社ならでは」と吉川公博営業推進室長は自信を見せる。
ドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーション(1A23)は、 PCベースのオープンな制御システムを使った 小型マシニングセンタ「SCB-1.1」を参考出展した。昨年のJIMTOF2018で披露した「SCB-1」の改良機で、今回は「3Dソフトウェアツール」と呼ばれる機能を追加した。加工中の刃先の位置や速度などのデータを ほぼリアルタイムで 3次元CADモデルに反映でき、これらのデータを人が直感的に把握できるようにした。
日本法人の川野俊充社長は「制御機器メーカーとしてのわが社をPRするのに、MECTは絶好の環境」と話す。
THK(1A61)は、小間の奥に専用ルームを設け、工作機器用のモノのインターネット(IoT)システム「OMNI edge(オムニエッジ)」をアピールする。直動案内機器「LMガイド」に振動センサーを取り付け、データを収集して予兆保全などを可能にする。「分析に独自のノウハウがある。センサーは後付けも可能」と説明員は自信を見せる。
旧式の機械や装置をモノのインターネット(IoT)に対応させる「ソフィックスキャンΩ(オメガ)アイ」が好評のソフィックス(1A12)は、さらにネットワークのプラットフォーム(基盤)に関わらず『いつでもどこでも誰とでも』つなぐことができるサービス「Σ(シグマ)テクノロジー」を打ち出す。西山清隆社長は「旧式の機械や装置と同様、社内ネットワークもない古い工場は多い。あらゆるネットワーク化を引き受けたい」と話す。
ジェービーエムエンジニアリング(3B10)は、付加製造(AM)技術向けのCAM「ADDITIVE MASTER LUNA(アディティブ・マスター・ルナ)」を提案する。工作機械メーカーや工具メーカーなどと協力して作製したサンプルワークを展示。円筒ワークの円周上に異なる素材を積層した。
「日本製造業の引き算(切削加工)は世界トップだと思う。そこに足し算(AM)を加えることで、これまであきらめていたワーク形状の加工を実現させたい」と前田弥生エンジニアリング営業部長は話す。
1号館では主催者企画のコンセプトゾーン(CZ)の準備が進む。今回展のテーマは「ロボット」。開催時には4種類のロボットが集結する。
今日までに可搬重量の大きい安川電機とファナックの産業用ロボットが先に搬入された。残りの2種類は、小型ロボットのデンソーウェーブとABBで、22日に搬入予定だ。