MECT特派員

第一測範製作所、ゲージ検査はロボットで

第一測範製作所 が展示するロボットシステム

第一測範製作所(2C20)は製品の自動検査を実演する。ツールチェンジャーを搭載したロボットで、ねじゲージや栓ゲージ、空気マイクロメーターなどを次々に持ち替え、さまざまな穴やねじ穴などを検査する。

MECT特派員

【コンセプトゾーン:C】人と一緒に重量物の組み立て作業を

メカトロテックジャパン2019 コンセプトゾーン C

コンセプトゾーンCゾーンでは、ファナックの協働ロボットが作業者と一緒に組み立て作業をする。

重さ20kgのロボットアームの組み立て工程で、協働ロボットがアーム部分やパネルの搬送作業を担う。作業者への負担を軽減できる解決策として提案。協働ロボットの活用方法をファナックが紹介する。

MECT特派員

ロボットが工具を運ぶ 人を避ける

牧野フライス製作所(3A20)は、ファナック製の協働ロボットを自社開発の自動搬送車(AGV)に搭載した「iAssist(アシスト)」を展示。人や障害物を避けながら工具の付いたツールホルダーを運搬し、工作機械のツールパレットや工具測定器に取り付ける。周囲の人や障害物をセンサーで感知し、走行する経路を自律的に再構築する。

担当者は「ワークの搬送は当然だが、工作機械や測定器まで工具やツールホルダーを運ぶのも単純作業で省人化すべき」とアピールする。

MECT特派員

自社製ロボット生かし組立作業を受託、テクノ21グループ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

テクノ21グループ(1C49)は、独自の産業用ロボットや各種専用機を製造する装置メーカーだ。会場では自社製ロボットを生かした受託組み立てサービスをアピールする。「わが社の工場に並ぶロボットが組み立てるので、自社でのロボット運用に不安がある企業などに利用してもらえれば」と加藤佐千雄SPグループマネジャーは話す。

MECT特派員

搬送と同時に計測、北川鉄工所のロボットハンド

ワークをつかんだ瞬間に寸法も測定できる

北川鉄工所(1B63)は、つかんだ瞬間にワーク寸法を測定できるロボットハンドを提案する。外径だけでなく内径や真円度も測定できる。「人がノギスなどで測るよりも高精度。測定精度、製品の薄さ、把持力のいずれも高い水準で満たせるのは、工作機械用チャックで長年のノウハウがあるわが社ならでは」と吉川公博営業推進室長は自信を見せる。

MECT特派員

アサ電子がエアシリンダー向けセンサー

ACHシリーズをFA装置メーカーに提案する

カップリングやセンサーなどを製造、販売するアサ電子工業(1C14)は、エアシリンダー用の磁気近接センサー「ACHシリーズ」を提案する。ACHシリーズは、同社の磁気検知のコア技術をエアシリンダー向けに応用したもので、0.1mm単位の高い精度でシリンダーを制御できるのが特徴。「FA装置メーカーに対し、MECTを通じて認知度を高めたい」と営業担当者は強調する。

MECT特派員

【活躍する女性説明員】自動化システムの設計に携わる 中村留精密工業

中村留精密工業(3D08)の自動化技術部に所属する堀井綾香さんは、タレット型複合加工機「SC-100」とファナック製の協働ロボット、ワークストッカーを組み合わせた自動化システムの設計に携わった。最大の特徴は、機械とロボットの間で配線や配管を効率的に接続できる、新開発の「ワンタッチ・ドッキング・システム」。自動化システムを構築するうえで手間がかかる配線や配管の取り回しを効率化し、簡単に自動化システムを立ち上げられる。堀井さんは「初めてのことで、一から作り上げるのが大変だった」と話す。

MECT特派員

【初出展者の意気込み】初日から有力な引き合い 三和ロボティクス

「ネクサート A150」を出展した

ロボットシステムの製造、販売を手掛ける三和ロボティクス(1A24)は、小型マシニングセンタ用のロボットシステム「NEXSRT(ネクサート) A150」を展示した。ロボットやソフトウエアなど、自動化に必要な要素を一つのパッケージにまとめており、導入しやすいのが特徴だ。

自動化ニーズの高まりを追い風に、初出展ながら初日から多くの引き合いを獲得した。スマートファクトリー事業部の山岸英雄営業部長は「具体的な話も多かった」と手応えを語る。

MECT特派員

町工場発!加工物をキズなく運ぶ

量産部品をキズなく搬送

伊藤精密製作所(1A45)は、加工した部品を傷つけずに搬送、ストックする自動化装置「ダコンアンシン」を出展する。

自社で部品の量産加工をしており、その自動化を図るために開発された。加工した部品を装置が受け取り、ゆっくりと衝撃を与えることなく籠の中にストックする。

MECT特派員

【出展者の声】具現化した先端技術を見せる シチズンマシナリー(3B03)

中島圭一社長と一押しのNC自動旋盤「L20XⅡ」ATC搭載機

MECTは目の肥えた来場者が多い。そこが魅力で、わが社の実力も試される。現場を知ってるからこその厳しい要求が聞ける。商談効果も高い。わが社は日本国際工作機械見本市(JIMTOF)で、近未来のコンセプトや先端技術を発表し、MECTに具現化した製品を持ってくる。今回はB軸に自動工具交換装置(ATC)を搭載したNC自動旋盤「L20XⅡ」が一押し。 業界でも珍しい機械だと思う(シチズンマシナリーの中島圭一社長)。