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【コンセプトゾーン:D】会場でロボットとの協同作業を体験

メカトロテックジャパン2019 コンセプトゾーン D

コンセプトゾーンDゾーンでは、ABBの協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と小型部品の組み立て作業を体験できる。

精密な動きを長時間求められる作業の自動化を提案。双腕の動きをのぞき込むように観察する来場者の姿が多く見られる。

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ねじ検査は協働ロボットで サンゲン

サンゲンの小間にあるねじ穴検査のロボットシステム

 サンゲン(1B33)の小間では、協働ロボットでねじ穴を検査する自動化システムを見ることができる。自社が国内総代理店を務める米国NEW VISTA (ニュービスタ)のねじ検査ユニットと、デンマークのユニバーサルロボット製のロボットを組み合わせた。

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ブラザーが工程集約と省人化を提案

スピーディオM200X3とBV7-870を組み合わせた自動化システム

ブラザー工業(3D22)は、小型複合加工機「SPEEDIO(スピーディオ) M200X3」を国内で初めて披露した。ワークの着脱に特化した4軸のローディングシステム「BV7-870」と組み合わせ、一つの自動化システムとして展示した。

柳克也産業機器営業部長は「M200X3はミーリングと旋削を集約しており、1台で加工を完結できるため、ローディングシステムと相性がよい。工程集約と省人化を実現できる」と強調する。

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第一測範製作所、ゲージ検査はロボットで

第一測範製作所 が展示するロボットシステム

第一測範製作所(2C20)は製品の自動検査を実演する。ツールチェンジャーを搭載したロボットで、ねじゲージや栓ゲージ、空気マイクロメーターなどを次々に持ち替え、さまざまな穴やねじ穴などを検査する。

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【コンセプトゾーン:C】人と一緒に重量物の組み立て作業を

メカトロテックジャパン2019 コンセプトゾーン C

コンセプトゾーンCゾーンでは、ファナックの協働ロボットが作業者と一緒に組み立て作業をする。

重さ20kgのロボットアームの組み立て工程で、協働ロボットがアーム部分やパネルの搬送作業を担う。作業者への負担を軽減できる解決策として提案。協働ロボットの活用方法をファナックが紹介する。

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ロボットが工具を運ぶ 人を避ける

牧野フライス製作所(3A20)は、ファナック製の協働ロボットを自社開発の自動搬送車(AGV)に搭載した「iAssist(アシスト)」を展示。人や障害物を避けながら工具の付いたツールホルダーを運搬し、工作機械のツールパレットや工具測定器に取り付ける。周囲の人や障害物をセンサーで感知し、走行する経路を自律的に再構築する。

担当者は「ワークの搬送は当然だが、工作機械や測定器まで工具やツールホルダーを運ぶのも単純作業で省人化すべき」とアピールする。

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自社製ロボット生かし組立作業を受託、テクノ21グループ

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テクノ21グループ(1C49)は、独自の産業用ロボットや各種専用機を製造する装置メーカーだ。会場では自社製ロボットを生かした受託組み立てサービスをアピールする。「わが社の工場に並ぶロボットが組み立てるので、自社でのロボット運用に不安がある企業などに利用してもらえれば」と加藤佐千雄SPグループマネジャーは話す。

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搬送と同時に計測、北川鉄工所のロボットハンド

ワークをつかんだ瞬間に寸法も測定できる

北川鉄工所(1B63)は、つかんだ瞬間にワーク寸法を測定できるロボットハンドを提案する。外径だけでなく内径や真円度も測定できる。「人がノギスなどで測るよりも高精度。測定精度、製品の薄さ、把持力のいずれも高い水準で満たせるのは、工作機械用チャックで長年のノウハウがあるわが社ならでは」と吉川公博営業推進室長は自信を見せる。

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アサ電子がエアシリンダー向けセンサー

ACHシリーズをFA装置メーカーに提案する

カップリングやセンサーなどを製造、販売するアサ電子工業(1C14)は、エアシリンダー用の磁気近接センサー「ACHシリーズ」を提案する。ACHシリーズは、同社の磁気検知のコア技術をエアシリンダー向けに応用したもので、0.1mm単位の高い精度でシリンダーを制御できるのが特徴。「FA装置メーカーに対し、MECTを通じて認知度を高めたい」と営業担当者は強調する。

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【活躍する女性説明員】自動化システムの設計に携わる 中村留精密工業

中村留精密工業(3D08)の自動化技術部に所属する堀井綾香さんは、タレット型複合加工機「SC-100」とファナック製の協働ロボット、ワークストッカーを組み合わせた自動化システムの設計に携わった。最大の特徴は、機械とロボットの間で配線や配管を効率的に接続できる、新開発の「ワンタッチ・ドッキング・システム」。自動化システムを構築するうえで手間がかかる配線や配管の取り回しを効率化し、簡単に自動化システムを立ち上げられる。堀井さんは「初めてのことで、一から作り上げるのが大変だった」と話す。