【出展者ワークショップ】チャックの段替え自動化を提案 松本機械工業(1D05)
![](https://mect-japan.com/2019/news/wp-content/uploads/2019/10/F9966EB0-52C9-4E32-B235-07FD89B55C61-1024x683.jpeg)
チャックなどを製造、販売する松本機械工業(1D05)は会期初日、「工作機械周辺機器の省段取・自動段取替えご提案」と題したワークショップを開いた。
同社営業技術課の今村俊哉課長が登壇した。チャックの爪の自動交換システムやチャックそのものを自動交換するシステムの特徴などを解説し、参加者の関心を集めた。
チャックなどを製造、販売する松本機械工業(1D05)は会期初日、「工作機械周辺機器の省段取・自動段取替えご提案」と題したワークショップを開いた。
同社営業技術課の今村俊哉課長が登壇した。チャックの爪の自動交換システムやチャックそのものを自動交換するシステムの特徴などを解説し、参加者の関心を集めた。
ファナック(3B14)は、NC装置によるロボットの制御を参考出展している。ダイヤルを回して操作する工作機械用のパルス発生器を使い、ロボットを手動で操作しながら動作経路を記憶させることもできる。「ロボットを使ったことがない人でも操作がしやすく、反響は大きい」と小嶋邦夫常務理事は話す。
自動化や産業用ロボットに関心があるなら、ロボットに強いFA機器商社ダイドー(1B32)の展示は見逃せない。通路を挟んで両側に細長い小間を構え、1号館の一角がいわば「ダイドー通り」になっている。ロボットメーカーやロボット周辺機器メーカーとのコラボレーションで、さまざまな自動化機器やシステムの展示を見ることができる。
1号館には主催者企画のコンセプトゾーン(CZ)に来場者が集まる。CZの盛り上がりから、今回のテーマ「ロボット」への関心の高さが分かる。
AからDの4つのゾーンに分かれ、Aゾーンは「ロボット切削で広がる可能性」、Bゾーンは「軽くて小さいロボットはこう使う」、Cゾーンは「重筋作業を肩代わりする」、Dゾーンは「小型部品を一緒に器用に組み立てる」をテーマに実演。
産業用ロボットの新しい活用方法を提案する。
長年MECTに来ているが、だんだん盛大になり今や一大ショーになった。今回のMECTは昨年の日本国際工作機械見本市(JIMTOF)の時よりも、自動化やデジタル化に対する顧客のニーズが高まっている。当社は従来から自動化やデジタル化への提案をしており、いよいよ機は熟したと感じる。中部地方の部品加工メーカーにアピールする大きなチャンス(オークマの花木義麿会長)。
三菱電機(3A01)は、NC装置からロボットの動作プログラムを入力でき、制御できる技術を披露した。「ダイレクト・ロボット・コントロール」という機能で、NC装置「M800/M80」で使用できる。 「ロボットと工作機械、双方の所要時間を一つの画面で確認できるため、タクトタイムを確認しやすいと好評」と担当説明員は話す。
1号館のコンセプトゾーン(CZ)での実演が予定されるA~Dゾーンに設置される安川電機、ファナック、デンソーウェーブ、ABBの4種類のロボットがそろった。 明日の開幕に向け、各ゾーンで調整が進められる。
コスメック(1D09)は「自動化」を大きなテーマに、油圧式や空圧式のクランプ機器をロボットで交換するシステムなどを展示する。小間に置くロボットは合計3台。
展示担当者は「自動車産業を中心に、中部の自動化ニーズは高い。工作機器でも『こんな自動化ができますよ』と提案し、来場者のヒントになれば」と意気込む。
1号館では主催者企画のコンセプトゾーン(CZ)の準備が進む。そのうちの一つが「ロボット切削で広がる可能性」。アルミの中ぐり加工や焼き入れ材の深穴加工、摩擦攪拌(かくはん)接合(FSW)をする。
システム構築をしたトライエンジニアリングの岡丈晴取締役は「ロボット切削の可能性を見せたく、 上向きにしたスピンドルでも加工する。『ロボットに切削加工はできない』との認識を変えたい」と意気込む。加工の質を高めるために、MECT開会直前まで調整を続ける。
会期中に公式メディア編集部が会場で見つけた新製品や技術などを紹介する。
今回展では、多くの企業でロボットによる自動化提案が見られそう。多関節ロボットや無人搬送車などの最新の取り組みを掲載する。