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多種多様なAGVや、AGV要素部品がダイドーの小間に

ファナックの協働ロボット を搭載した日立プラントメカニクスのAGV

 会期初日の記事で、ダイドー(1B32)の小間で多くの産業用ロボットが見られると伝えたが、産ロボだけでなく無人搬送車(AGV)の展示も多い。シャープ、ダイヘンのAGVや、ロボットアームを搭載した日立プラントメカニクス製AGVなどが展示される。ナブテスコの全方向移動可能なAGV用車輪や、ニッセイや富士変速機のAGV用減速機付きモーターなど、要素部品の展示も豊富。

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業界初、ブルーレーザー搭載

工作機械用の非接触式工具測定システム「NC4+Blue」

英国の測定機器メーカー、レニショー(2D12)は工作機械用の非接触式工具測定システム「NC4+Blue」を国内市場で初披露した。業界で初めてブルーレーザーを搭載した製品。同システムにはレッドレーザーを使うのが一般的だが、より波長が短いブルーレーザーの採用で、 光の波動が障害物の背後に回り込む 回折(かいせつ)の影響を抑えられる。測定のばらつきが少なく、小径工具にも対応する。より精密な測定へのニーズに応えるという。

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【活躍する女性説明員】ニーズを丁寧に聞き取る

 チタン向け工具や超硬ろう付けタップ工具などを販売する鈴峰(2A28)の浅野菜月さんは、「お客さまの困りごとを丁寧に聞き取り、ニーズにマッチする製品を提案したい」と話す。

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【AM】金属3Dプリンターならではの形状

 DMG森精機(3C25)は、金属3Dプリンター「LASERTEC (レーザーテック)12 SLM」を出展する。材料となる粉末を一層ずつ敷き、レーザーで任意の部分を溶融させて造形するパウダーベッド方式を採用した機種。

 ブースでは金属3Dプリンターを使ったサンプルワークを数多く展示する。写真は同社の金属3Dプリンターを使う東金属産業(静岡県沼津市、田中健太郎社長)が提供したサンプルワークで、金属3Dプリンターの長所を最大限に生かした複雑な形状だ。

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量産向け歯車研削盤を出展

マトリックスプレシジョン(1C26)は、量産向けの歯車研削盤「LGA-3020」を展示する。加工時間が短く、高精度な加工ができる。オプションでハイウィン製のロボットを搭載でき、ワークの搬入出を自動化する。日本で同製品を取り扱うシステムエンジニアリングの片岡岳士取締役は「製造業が盛んな中部地方はユーザーが多く、実機を見たいとの要望に応えた。新規の引き合いもあり、非常に手ごたえを感じる」と話した。

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工作機器の技術を生かす、三共製作所の自動バリ取りシステム

工作機器の技術を生かした三共製作所のバリ取りシステム

 三共製作所(1B07)は、ロボットの先端にバリ取り工具を付けた自動バリ取りシステムを展示する。ロボット側に水平スライド軸を設け、ワークは円テーブルに固定することで、アームが短い小型ロボットでもさまざまな方向からバリ取りができる。円テーブルなどの自社技術を生かした。

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【IoT、AI】本社ショールームの機械とつないで実演 ヤマザキマザック

マザック・アイコネクトをPRした

 ヤマザキマザック(3A02)は、モノのインターネット(IoT)を駆使した総合サービス「Mazak iCONNECT(マザック・アイコネクト)」を展示した。マザック製品の稼働状況の可視化や、NCデータのバックアップなどの各種サービスをクラウド上で提供する。動画マニュアルやマザックのサービス担当者とのチャット機能なども用意する。

 初年度は年37万6000円で、2年目以降は年9万8000円から。大掛かりな投資をすることなく、スモールスタートでIoT関連のサービスを受けられるのが特徴だ。小間では愛知県大口町の本社ショールーム「中部テクノロジーセンタ」の展示機を実際につなぎ、サービス内容を来場者に紹介している。

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【コンセプトゾーン:D】会場でロボットとの協同作業を体験

メカトロテックジャパン2019 コンセプトゾーン D

コンセプトゾーンDゾーンでは、ABBの協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と小型部品の組み立て作業を体験できる。

精密な動きを長時間求められる作業の自動化を提案。双腕の動きをのぞき込むように観察する来場者の姿が多く見られる。

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ねじ検査は協働ロボットで サンゲン

サンゲンの小間にあるねじ穴検査のロボットシステム

 サンゲン(1B33)の小間では、協働ロボットでねじ穴を検査する自動化システムを見ることができる。自社が国内総代理店を務める米国NEW VISTA (ニュービスタ)のねじ検査ユニットと、デンマークのユニバーサルロボット製のロボットを組み合わせた。

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【出展者の声】新しいことに挑戦する時期 三菱電機(3A01)

景況感は落ち着いている。この時期は新しいことに挑戦するべき。わが社は油性の加工液を使い高精度加工にしたワイヤ放電加工機「MX900」や、NCで制御できるロボットなどの新製品や新技術を披露している。今も具体的な受注案件がないわけではない。半導体関連では設備投資が動き始めた話もある。今発表していることが、来年の春から夏ぐらいには花開いてくれれば(三菱電機の氷見徳昭執行役員)。