トップセミナー、名古屋市公会堂で
MECT2019で産学連携特別企画の「工作機械トップセミナー」(主催=日本工作機械工業会〈日工会〉)が 10月27日、 名古屋市公会堂で開かれた。全国から集まりMECTの会場を見学をした理工系の学生350人ほどが聴講した。飯村幸生日工会会長は「『世界一の工作機械を作る』との大きな志を持ち、業界に入ってほしい」とあいさつ。杉野高広コマツNTC社長ら3件の講演のほか、エンジニアの生の声を聞く座談会もあり、学生は熱心に聞き入った。
MECT2019の来場者9万人超え!
MECT2019開催期間中の来場者の総数は9万244人。国内が8万8,987人で、海外が1,257人でした。
24日と25日はあいにくの天気でしたが、多くの人に来場いただきました。
ありがとうございました。
本日の来場者数【最終日】
MECT最終日10月26日(土)の来場者数は2万7,393人。うち国内からは2万7,217人、海外からは176人。
メカトロテックジャパン2019 10月26日 会場風景
MECT2019が今日、閉幕しました。多くの方にご来場いただきありがとうございました。MECT2021で再会しましょう。
ほぼ肩幅! わずかな隙間にMCを
FNS(1C59)は、横幅わずか500mmの超幅狭マシニングセンタ(MC)「ザ・スリム」を出展する。 主軸が上下し、テーブルがX、Y軸方向に動く3軸MCで、マガジン8本のアーム式ATCを搭載。開口部を広く設計して自動扉にすることで、ロボットによる量産部品加工の自動化に対応できる。機械間の狭いスペースへに設置に最適だ。
【活躍する女性説明員】お客さまの今の状況を聞く
ジーベックテクノロジー(2D03)のセールスエンジニアの田中夏紀さんは、「お客さまが今どのようにバリ取りをされているかをしっかり聞くのが大事。展示会では製品を紹介することに努め、お客さまが困った時に思い出してもらえたら」と話す。
【初出展者の声】製品を知るきっかけに
刃物の町、岐阜県関市の発祥で創業111年を迎えた貝印カミソリ(1D52)は、工業用特殊刃物を展示する。カミソリは、刃先のミクロン単位の違いが、使い手の肌に違和感を伝える。デリケートな商品を扱う同社は品質に自信を持つ。刃物営業部の平光亮輔さんは、「貝印は包丁やカミソリなどの日常生活に関わる製品のイメージが強いと思う。工業用刃物にも注力していることを来場者に知っていただければ嬉しい」と語る。
【IoT、AI】穴の中の欠陥を自動検査
シグマ(1B58)は、穴の内部にレーザーを照射し、人工知能(AI)で傷などの欠陥を判定する「穴ライザー」を出展する。欠陥と判定するしきい値や、欠陥発生の時間などの傾向をAIで判定する。深さ100mmの穴を約5秒で検査でき、自動車メーカーの量産ラインで採用実績がある。
スラッジ検知用のセンサーを開発
ろ過装置メーカーのindustria(インダストリア、1B11)はMECT2019で、クーラント内のスラッジの堆積を検知するセンサーを発表した。このセンサーと主力製品のろ過装置「フィルスター」を組み合わせると、タンク清掃のほぼ要らないクーラントタンクを作れる。このコンセプトを具現した、ごみの排出を自動化したタンクも展示する。
担当者は「わが社の顧客は金属加工に限らず幅広い。このセンサーは、クーラントが油性でも水性でも、スラッジが金属でも樹脂でもセラミックスでも反応する。開発には相当苦労した」と話す。