【記者はもらった!】その場で作るネームプレート
三菱電機(3A01)は、その場でネームプレートに印字し、渡している。全3色で最終日の残りは約100枚ずつ。工作機械用のNC装置で制御できるロボットシステムでアルミプレートの表面の塗装を削り取り、文字を表す。任意のアルファベットを印字できる。制作時間は約5分。展示を通じて、工作機械を扱ったことのある人だったらロボット操作も簡単な点をアピールする。
三菱電機(3A01)は、その場でネームプレートに印字し、渡している。全3色で最終日の残りは約100枚ずつ。工作機械用のNC装置で制御できるロボットシステムでアルミプレートの表面の塗装を削り取り、文字を表す。任意のアルファベットを印字できる。制作時間は約5分。展示を通じて、工作機械を扱ったことのある人だったらロボット操作も簡単な点をアピールする。
オーエスジー(2B24)は、新発想の複合R(半径)形状異形工具「PolyBall(ポリボール)」を参考出展した。見た目はボールエンドミルに近いが、複数長さのRでボール全体のRを構成しているのが大きな特徴だ。例えば、粗取り用のポリボールでは60mmのRと1.2mmのRを組み合わせ、6mmのボールを模擬的に構成した。Rが6mmのボールエンドミルと同じように使えるが、実際は6mmよりも大きなRで加工しているため、面粗度の向上や加工時間の短縮を実現できる。
中村留精密工業(3D08)はロボットやローダー、無人搬送車(AGV)を使った自動化提案に力を入れている。中村匠吾専務は「部品加工の需要変動に対応できるよう、今回は特にフレキシビリティー(柔軟性)に焦点を当てた」と展示の狙いを説明する。
小間では、協働ロボットを生かした自動化システムなどを展示し、来場者の注目を集めた。中村専務は「具体的な話が多く、商談の質がよかった」と手応えを語る。
会場には、工作機械のユーザーや関係者以外に、多くの学生の姿も見られた。最終日の26日には日本工作機械工業会が主催する「工作機械トップセミナー」の開催に合わせ、次代を担う全国各地の大学や大学院、高等専門学校や工業高校の学生ら400人が来場した。
セミナーではMECT会場の見学や懇親パーティーの他、翌27日には市内の別の会場で工作機械業界のトップやものづくり分野の第一線で活躍する人々らによるセミナーも開かれる。
エヌアイシ・オートテック(1A43)は、小型ロボット用アルミ架台「アルファ・キット-Rシリーズ」を使ったロボットシステムを組み合わせ、ワークの面取りからエアブロー、洗浄、搬送、組み付け、画像検査、整列の一連の工程の自動化を提案する。「アルファ・キットで設備をモジュール化すれば設計の手間を軽減でき、設備の組み換えなども柔軟にできる」(明元賢登愛知事業所副所長)とアピールする。
近藤製作所(1C29)は、ロボット周辺機器のラインアップを拡充した。重量わずか60gの1kg可搬用ツールチェンジャーや、「薄型ロングストロークハンド」のショートバージョンやロングバージョンなどの新製品をアピールする。
MECTは製造現場で働く人たちが多く来場しています。
来場者の声がゾクゾク集まっています!
津田駒工業(1D07)は、昨年1月から開始したロボットシステムインテグレーション事業「TRI」をアピールした。自社の傾斜多軸円テーブル「TWMシリーズ」とファナックの協働ロボットを組み合わせた、ワーク着脱の自動化システムを披露した。
TRIの特徴は、ロボットだけではなく搬送装置や周辺機器まで含めた自動化システムを一貫して担える点。「一気通貫で対応できるのが強み」とコンポジット販売・サービス・企画課の市川博課長は語る。
パンチなどの金型部品を製造するマツダ(1D71)は、超硬と特殊鋼の2種類の素材のパンチを展示した。 マツダの松田俊宏品質管理部長は「2種類の素材を同時に出すことで、これまで超硬素材のパンチを使っていた顧客に特殊鋼素材を提案できる」と話す。
特殊鋼素材を取り扱う日立金属工具鋼の営業担当者も小間に立ち、来場者の加工技術の相談などに両社で対応した。
シギヤ精機製作所(3D04)は偏心ピン用の研削盤「GPEL-30B.25」を展示した。減速機などの偏心ピンを高精度に加工できるのが特徴だ。鴫谷憲和社長は「将来は、ロボットや電気自動車に使われる減速機の需要が拡大する。減速機向けの偏心ピンも伸びるだろう」と語る。
砥(と)石軸の送り(X軸)には静圧案内とリニアモーター駆動を、主軸(C軸)にはビルトインサーボモーターを採用し、高速で安定したC-X軸制御を実現する。