工作機器の技術を生かす、三共製作所の自動バリ取りシステム
三共製作所(1B07)は、ロボットの先端にバリ取り工具を付けた自動バリ取りシステムを展示する。ロボット側に水平スライド軸を設け、ワークは円テーブルに固定することで、アームが短い小型ロボットでもさまざまな方向からバリ取りができる。円テーブルなどの自社技術を生かした。
三共製作所(1B07)は、ロボットの先端にバリ取り工具を付けた自動バリ取りシステムを展示する。ロボット側に水平スライド軸を設け、ワークは円テーブルに固定することで、アームが短い小型ロボットでもさまざまな方向からバリ取りができる。円テーブルなどの自社技術を生かした。
ヤマザキマザック(3A02)は、モノのインターネット(IoT)を駆使した総合サービス「Mazak iCONNECT(マザック・アイコネクト)」を展示した。マザック製品の稼働状況の可視化や、NCデータのバックアップなどの各種サービスをクラウド上で提供する。動画マニュアルやマザックのサービス担当者とのチャット機能なども用意する。
初年度は年37万6000円で、2年目以降は年9万8000円から。大掛かりな投資をすることなく、スモールスタートでIoT関連のサービスを受けられるのが特徴だ。小間では愛知県大口町の本社ショールーム「中部テクノロジーセンタ」の展示機を実際につなぎ、サービス内容を来場者に紹介している。
コンセプトゾーンDゾーンでは、ABBの協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と小型部品の組み立て作業を体験できる。
精密な動きを長時間求められる作業の自動化を提案。双腕の動きをのぞき込むように観察する来場者の姿が多く見られる。
サンゲン(1B33)の小間では、協働ロボットでねじ穴を検査する自動化システムを見ることができる。自社が国内総代理店を務める米国NEW VISTA (ニュービスタ)のねじ検査ユニットと、デンマークのユニバーサルロボット製のロボットを組み合わせた。
景況感は落ち着いている。この時期は新しいことに挑戦するべき。わが社は油性の加工液を使い高精度加工にしたワイヤ放電加工機「MX900」や、NCで制御できるロボットなどの新製品や新技術を披露している。今も具体的な受注案件がないわけではない。半導体関連では設備投資が動き始めた話もある。今発表していることが、来年の春から夏ぐらいには花開いてくれれば(三菱電機の氷見徳昭執行役員)。
ブラザー工業(3D22)は、小型複合加工機「SPEEDIO(スピーディオ) M200X3」を国内で初めて披露した。ワークの着脱に特化した4軸のローディングシステム「BV7-870」と組み合わせ、一つの自動化システムとして展示した。
柳克也産業機器営業部長は「M200X3はミーリングと旋削を集約しており、1台で加工を完結できるため、ローディングシステムと相性がよい。工程集約と省人化を実現できる」と強調する。
第一測範製作所(2C20)は製品の自動検査を実演する。ツールチェンジャーを搭載したロボットで、ねじゲージや栓ゲージ、空気マイクロメーターなどを次々に持ち替え、さまざまな穴やねじ穴などを検査する。
コンセプトゾーンCゾーンでは、ファナックの協働ロボットが作業者と一緒に組み立て作業をする。
重さ20kgのロボットアームの組み立て工程で、協働ロボットがアーム部分やパネルの搬送作業を担う。作業者への負担を軽減できる解決策として提案。協働ロボットの活用方法をファナックが紹介する。
牧野フライス製作所(3A20)は、ファナック製の協働ロボットを自社開発の自動搬送車(AGV)に搭載した「iAssist(アシスト)」を展示。人や障害物を避けながら工具の付いたツールホルダーを運搬し、工作機械のツールパレットや工具測定器に取り付ける。周囲の人や障害物をセンサーで感知し、走行する経路を自律的に再構築する。
担当者は「ワークの搬送は当然だが、工作機械や測定器まで工具やツールホルダーを運ぶのも単純作業で省人化すべき」とアピールする。
テクノ21グループ(1C49)は、独自の産業用ロボットや各種専用機を製造する装置メーカーだ。会場では自社製ロボットを生かした受託組み立てサービスをアピールする。「わが社の工場に並ぶロボットが組み立てるので、自社でのロボット運用に不安がある企業などに利用してもらえれば」と加藤佐千雄SPグループマネジャーは話す。