搬送と同時に計測、北川鉄工所のロボットハンド
北川鉄工所(1B63)は、つかんだ瞬間にワーク寸法を測定できるロボットハンドを提案する。外径だけでなく内径や真円度も測定できる。「人がノギスなどで測るよりも高精度。測定精度、製品の薄さ、把持力のいずれも高い水準で満たせるのは、工作機械用チャックで長年のノウハウがあるわが社ならでは」と吉川公博営業推進室長は自信を見せる。
北川鉄工所(1B63)は、つかんだ瞬間にワーク寸法を測定できるロボットハンドを提案する。外径だけでなく内径や真円度も測定できる。「人がノギスなどで測るよりも高精度。測定精度、製品の薄さ、把持力のいずれも高い水準で満たせるのは、工作機械用チャックで長年のノウハウがあるわが社ならでは」と吉川公博営業推進室長は自信を見せる。
カップリングやセンサーなどを製造、販売するアサ電子工業(1C14)は、エアシリンダー用の磁気近接センサー「ACHシリーズ」を提案する。ACHシリーズは、同社の磁気検知のコア技術をエアシリンダー向けに応用したもので、0.1mm単位の高い精度でシリンダーを制御できるのが特徴。「FA装置メーカーに対し、MECTを通じて認知度を高めたい」と営業担当者は強調する。
ドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーション(1A23)は、 PCベースのオープンな制御システムを使った 小型マシニングセンタ「SCB-1.1」を参考出展した。昨年のJIMTOF2018で披露した「SCB-1」の改良機で、今回は「3Dソフトウェアツール」と呼ばれる機能を追加した。加工中の刃先の位置や速度などのデータを ほぼリアルタイムで 3次元CADモデルに反映でき、これらのデータを人が直感的に把握できるようにした。
日本法人の川野俊充社長は「制御機器メーカーとしてのわが社をPRするのに、MECTは絶好の環境」と話す。
本日の「ロボット」セミナーは交流センター3階会議ホールで開催します。
・13:00~14:00 ABB「Our Mission in Japan:ロボットの可能性を広げるユニークな活動および導入事例」
・14:20~15:20 FA・ロボットシステムインテグレータ協会「2019年のFA・ロボットシステムインテグレータ協会の取り組みとロボット社会実装」
中部部品加工協会(中部協、1C01)がアピールするのは、組織全体でのワンストップ生産だ。中部の加工メーカーが100社以上集まる中部協は、部品加工だけでなくシステム構築、熱処理などさまざまな企業がそろう。 「協会のどの企業に注文が入っても、組織全体でトータルソリューションを提供できる体制を整えている」と中部協の村井正輝代表理事は強調する。
イマオコーポレーション(1C64)の技術開発課の高井亜紀さんは、磁気センサーを使ってワークが着脱されているかを確認できる「エアダウンクランプ(センサー対応)」の組み立てに携わった。ワークがちゃんとクランプできていれば、緑のランプが点灯する。「磁力が弱いとセンサーが感知しづらく光が弱くなる。これを改善するのに試行錯誤した」と話す。同製品は参考出展で、来年2月に発売する。
中村留精密工業(3D08)の自動化技術部に所属する堀井綾香さんは、タレット型複合加工機「SC-100」とファナック製の協働ロボット、ワークストッカーを組み合わせた自動化システムの設計に携わった。最大の特徴は、機械とロボットの間で配線や配管を効率的に接続できる、新開発の「ワンタッチ・ドッキング・システム」。自動化システムを構築するうえで手間がかかる配線や配管の取り回しを効率化し、簡単に自動化システムを立ち上げられる。堀井さんは「初めてのことで、一から作り上げるのが大変だった」と話す。
東芝機械(3A03)の「高速5軸門形型彫盤 MP-2618」は、今回展で最大サイズの機械だ。3号館の1号館寄りの入口すぐにあり、その迫力が目を引く。同機はワークの最大積載量が15tの5軸マシニングセンタで、ダイカストやプレスの金型加工が主なターゲット。「5軸のため大物金型のゲートや冷却穴などをワンチャッキング加工でき、大幅な工程集約が図れる」と担当者は語り、自動車関連の金型メーカーにメリットをアピールする。
1号館コンセプトゾーン内の特設ステージでスペシャルトークセッションを開催します。
・14:30~15:20 デンソーウェーブ×ベッコフオートメーション「ロボットで描く生産現場の近未来」
※予約は不要です。直接会場にお越しください。
日本精工(1B18)では、自分で組み立てた指先サイズのボールベアリングをもらえる。部品は全て実際の製品と同じもの。組み立て体験は子どもにも人気で、MECT2019の会期後半は週末に当たり多くの来場者が訪れると見込まれる。